【無理心中?】秋田県由利本荘市 60代母親を刺した後、30代長男自殺を図ったか

　19日午前9時15分ごろ、由利本荘市石脇の住宅前で、近くを通りかかった男性から「高齢の女性が首から血を流している」と警察に通報があった。警察官が現場に駆け付けると、この住宅に住む60代の女性が家の前で包丁を手にし、首から血を流した状態で「息子に刺された」と話したという。女性は市内の病院に搬送され、首や手にけがをしていたが命に別条はない。また、警察が女性の住宅を調べたところ、1階の台所で30代の長男が胸から血を流し、包丁が刺さった状態であおむけで倒れていて、病院に搬送されたが、意識はもうろうとしているという。
　現場近くに住む女性は「びっくり。(家庭内トラブルがある)感じではなかった。女性から『長男が実家に戻ってきて自宅で仕事している』ということを聞いた。一度も長男の顔を見たことがない」と話した。また、近隣の男性は「女性は明るくて町内の行事などにも参加してくれるし、あいさつも普段通りしてくれる」と話した。
　女性は2人の息子と3人暮らし。警察は何らかの家庭内トラブルがあり、長男が母親を刺した後、自殺を図ろうとした可能性もあるとみて捜査するとともに、長男の回復を待って事情を聴く方針。