【殺人未遂】大分市古国府 国交省職員の夫を包丁で刺す 44歳妻逮捕「殺そうと思った」
【判決】夫を刺した女に執行猶予付き判決

坂本容疑者は８日午前６時すぎ、共同住宅の一室で、国土交通省・大分河川国道事務所の職員で、夫の坂本勝日出さん（４８）の腹を刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれています。警察によりますと、当初、勝日出さんが「包丁で刺された」と消防に通報し、駆けつけた警察官に対し、坂本容疑者が夫を刺したことを認めたため、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。勝日出さんは重傷を負い由布市内の病院で治療を受けています。

夫は現在、病院で治療を受けていて搬送時は意識はあったということです。調べに対し坂本容疑者は「殺そうと思って刺した」という趣旨の話をしているということで警察が犯行の動機や経緯について詳しく調べています。

去年１１月大分市の自宅で寝ている夫を包丁で刺してけがをさせたとして、傷害の罪に問われた女に対し、大分地方裁判所は、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
大分市古国府の無職坂本明子被告（４４）は、去年１１月自宅で寝ていた夫の腹を包丁で刺してけがをさせたとして、傷害の罪に問われました。
これまでの裁判で、検察が懲役３年を求刑したのに対し、弁護側は「被害者の夫には処罰感情がなく、社会で公正させるべきだ」などとして、執行猶予の付いた判決を求めていました。
１５日の判決で、大分地方裁判所の金友宏平裁判官は「動機ははっきりしないが、寝ていた夫の腹を布団の上から包丁で突き刺すという犯行のありさまは、危険で結果も重大だ」と述べました。
その上で「被告は謝罪し反省のことばを述べていて、夫婦関係も事件当時より改善している」として、懲役３年執行猶予４年の判決を言い渡しました。
弁護士によりますと、被告は控訴しない方針だということです。