【虐待,傷害致死】福島県郡山市 5年前に生後1ヵ月の三男脳挫傷で死亡 43歳母親逮捕も黙秘

容疑については黙秘し、「気が付いたら息をしていなかった」という趣旨の説明をしているという。

逮捕容疑は2015年7月7日午前8時ごろから午後6時半ごろの間に、郡山市横塚の当時の自宅で、三男の心星（しんせい）ちゃんに脳挫傷のけがを負わせ、死亡させたというもの。帰宅した夫がベビーベッドで息をしていない心星ちゃんを見つけ、119番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された。

当時、佐藤容疑者は夫と息子3人との5人暮らし。県警は当初から任意での事情聴取を慎重に進めていたが、容疑が固まったとして強制捜査に踏み切ったという。

佐藤容疑者は当初、警察の調べに対し「気がついたら死んでいた」などと話していたということですが、逮捕後の調べに対しては黙秘している

佐藤容疑者の夫は、２０日午後、ＮＨＫの取材に対し、「５年も前のことでよく覚えていないが、あれは事故だったと思う」と話していました。
その上で佐藤容疑者について、「子育てを手伝う人がおらず、イライラしたことはあったが、本当に子どもをかわいがっていた」と話していました。
現在は夫婦２人で生活し、長男と次男とは同居していないということです。

当時のことを知る近所の人は…
「大きい怒鳴り声が聞こえたのは何回かありましたね、子どもに怒鳴ってたんだと思う、内容までははっきり分からないけど『なにやってるんだ』みたいな声は聞こえてきました。」

警察では事件が発生した直後から両親を立ち会わせての現場検証や周辺での聞き込み捜査を行ってきた。
しかし、心星ちゃんが亡くなった後、佐藤容疑者は精神的に不安定になり当時の状況を詳しく聞くことができなかったため、容疑を特定して逮捕するまで時間がかかったという。

大きな理由は事件直後には分からなかった心星ちゃんの死因が特定されたこと。
心星ちゃんに外傷はなく死因は「脳挫傷」であることが分かった。
警察は佐藤容疑者が意図的に”頭に強い衝撃を加えた”ことで死亡したとみて、慎重に捜査を進め佐藤容疑者の逮捕に踏み切った。