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【介護,殺人】兵庫県神戸市東灘区 92歳母殺害、容疑の娘逮捕「介護疲れ」
【判決】介護の母親殺害「独り善がりな考え」女に懲役3年6月

日付	〇2018/8/13 ☆2018/8/12

　母親（92）の鼻と口を手で押さえ、呼吸を止めて殺害した疑いで、兵庫県警東灘署は2018年8月13日、神戸市東灘区住吉本町の無職の娘（69）を殺人容疑で逮捕した。
　逮捕容疑は、2018年8月12日PM1:00頃、自宅の寝室で母親を殺害した疑い。娘が「母を殺しました」と110番し、駆け付けた署員がベッドの上でぐったりしている母親を発見した。病院に搬送されたが約2時間後に死亡が確認された。
　娘は母親と2人暮らしで、「介護に疲れた」「自分も死のうと思ったけど死にきれなかった」などと話し、容疑を認めている。包丁で手首などを切っていたため、病院で治療を受けた後、逮捕された。

【判決】 2019年1月31日　神戸地裁　懲役3年6月（求刑懲役6年）
　殺人罪に問われた無職の女（69）に対する裁判員裁判の判決公判で、芦高源裁判長は懲役3年6月（求刑懲役6年）を言い渡した。判決によると、昨年８月、自宅で母（当時92）が体の痛みに苦しむ様子を見るなどして「楽にするためには殺害して、自らも死ぬしかない」と考え、鼻と口を手などでふさぎ死亡させた。裁判長は「被告人が、実母を大切に思う気持ちは非常に強く、心情も理解できる」とし、さらに自首の成立も認めた。一方で「サポート態勢は整えられ、他の方法も十分考えられた。（殺害は）独り善がりな考え」として、刑の執行猶予は相当でないとした。