【死体遺棄】秋田県由利本荘市 78歳母親とみられる遺体を自宅に放置 50代の兄弟逮捕...年金詐欺目的か
【判決】母遺体遺棄の兄弟、刑猶予 コロナ給付金詐欺も

２６日、由利本荘市から、兄弟と一緒に住む７０代の母親と連絡がとれないと警察に連絡があり、警察が母親の自宅を調べたところ、１階の寝室で女性の遺体が見つかった

警察が兄弟から事情を聴いたところ、２人が女性の遺体を放置したことを認めたことなどから、２７日午前０時すぎに逮捕した

遺体を司法解剖して死因を調べましたが、これまでのところ、わかっていない

２人は、「遺体は７０代の母親で、去年１２月ごろには死亡していることを認識していた」などと話している

由利本荘市は、今月１７日に民生委員から「去年１２月ごろから母親の姿を見かけない」と連絡があったことから、２６日までに職員が母親の自宅を６回訪問しましたが、家族と会えず、行方を確認できなかったため、警察に連絡したとしています。

　近所の住民は「母親の姿を見たのは2019年の11月ごろだった。散歩していた。おばあちゃんの年金をあてにしていたんじゃないかと周辺住民は話をしている。長男は稼ぎもないのに、毎日パチンコをしているのは考えられないことだから」と話した。

警察は年金の不正受給目的の疑いも視野に捜査しています。

　秋田県由利本荘市の自宅に同居の母親の遺体を放置し、新型コロナウイルス対策の特別定額給付金を受け取るなどしたとして、死体遺棄と詐欺の罪に問われた無職の菊地進（５３）と弟、明（５２）の両被告に秋田地裁は２５日、それぞれ懲役３年、執行猶予４年（求刑懲役３年）、懲役２年６月、執行猶予４年（求刑懲役２年６月）の判決を言い渡した。
　判決理由で杉山正明裁判官は「給付金制度を害する利欲的な犯行で悪質だ」と指摘。犯行を認め反省していることなどから執行猶予とした。

両被告は昨年１２月ごろ、母親＝当時（７７）＝が死亡しているのを認識しながら今年８月まで放置し、今年４～８月、３回にわたり母親の老齢基礎年金と遺族厚生年金計約６０万円を詐取。進被告はさらに５月、母親の給付金を申請し１０万円をだましとった。