【介護殺人】埼玉県さいたま市 75歳妻を首絞めて殺害 79歳夫逮捕
【判決】認知症妻を絞殺の男、懲役6年の地裁判決

調べに対し容疑を認め、「介護中に口論になった」と供述している。
　逮捕容疑は５日午後５時半ごろ、自宅１階の脱衣所で妻の愛子さん（７５）の首を手で絞めて殺害したとしている。

島村容疑者は愛子さんと長男（５２）夫婦の４人暮らし。帰宅した長男が、愛子さんが倒れているのを発見、同日午後７時１０分ごろに１１０番通報した。愛子さんは足が不自由で、島村容疑者と長男夫婦が介護していたという。

　自宅で認知症の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われたさいたま市見沼区東宮下の無職、島村英作被告（８０）の裁判員裁判判決公判が２７日、さいたま地裁で開かれた。多和田隆史裁判長は懲役６年（求刑同７年）を言い渡した。
　多和田裁判長は、島村被告が妻＝当時（７５）＝から抵抗を受けながらも死亡したとわかるまで首を絞め続けたことなどから「突発的であったとはいえ、その殺意は強固」と指摘。一方で、島村被告が妻の様子を気にかけ世話をしようとしていたことや、妻と同居する長男らに介護の負担をかけていると思っていたことなどから量刑を考慮した。