【介護,殺人未遂】愛知県名古屋市 89歳叔母を蹴り、頭を鍵で突き刺す 無職の58歳甥逮捕
【判決】89歳叔母の頭を鍵で複数回突き刺す 逮捕の男性を不起訴処分に

　２７日午後５時１０分ごろ、名古屋市中川区露橋２のマンション７階通路で「女性が頭から血を流して倒れている」と近くにいた男性から１１９番があった。現場で倒れていた８０代くらいの女性が病院に搬送されたが、あごを骨折するなどして、意識不明の重体。
　中川署員がマンション敷地内にいた男に職務質問したところ「私がやりました」と話したため、署は殺人未遂の疑いで、いずれも自称の愛知県北名古屋市六ツ師道毛、無職柴辻仁容疑者（５８）を逮捕した。

通報した４０代男性によると、柴辻容疑者とみられる男は、男性の目の前でも被害女性を蹴ったという。男性は女性と知人で「よく手押し車を使っていて、エレベーターの中で一緒になると『狭くなってごめんね』と気配りをしてくれる優しい人」と話した。

柴辻仁容疑者（５８）が「叔母を殴った」と供述していることが２８日、捜査関係者への取材で分かった。中川署は親族間のトラブルの可能性もあるとみて、女性の身元や２人の関係の確認を進めている。
　柴辻容疑者は２７日、７階通路で女性の頭部周辺を手に持った鍵で複数回突き刺したり蹴ったりして、顎の骨折や顔面挫傷などのけがを負わせた殺人未遂の疑いで逮捕された。
　女性は玄関が無施錠の部屋の前で、頭から出血して倒れて見つかった。意識不明の重体という。捜査関係者によると、柴辻容疑者は７～８センチくらいの鍵を握り、暴行したとみられる。

男は、女性の親族で、長年にわたり女性を介護していたということです。

　「（男は）跳んで踏みつぶすようにしていた。それから蹴り飛ばしていた。
　（女性は）頭から血が出ていて、全然反応がなかった」
　　（通報した人）
　男に激しい暴行を受けていたのは住人の平野みち代さん（８９）で、顔の骨を折るなどして意識不明の重体となっています。
　「（男は）『おお、おお』って。『はよ言え』って、奇声を上げていた。
　男の人は靴下だった」

　　「性格はおとなしい。カッとしたことがない。
　（Ｑ：暴力沙汰は？）
　そういうことは全くない」
　　（柴辻容疑者を知る人）
　北名古屋市の自宅に１人で暮らしていた柴辻容疑者は、結婚はせず、定職にもついていなかったといいます。
　「介護をしていた。マンションまで行って介護を。
　好んでやっていたわけではないと思うが、母親の妹ということで長年やっていた」
　　（柴辻容疑者を知る人）
　１０年以上にわたり、叔母と見られるこの女性を介護するため、中川区のマンションに通っていたという柴辻容疑者。
　別の知人は、
　「最近になって甥の愚痴を聞いた。
　（柴辻容疑者が）料理に段取りが悪くイライラするから私がやると『手を出すな』と怒られる」
　　（平野さんを知る人）

名古屋市内で、89歳の叔母への殺人未遂容疑で11月27日に逮捕された男性
名古屋地検は18日付で不起訴処分にしたが、理由は明らかにしていない
男性は、叔母の頭のあたりを鍵で複数回、突き刺すなどしていたという