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【死体遺棄】宮城県仙台市自宅に母親と兄の遺体放置 61歳無職の女逮捕「ほっとけと言われ放置」
【判決】死体遺棄罪容疑の61歳女に執行猶予付きの有罪判決仙台地裁

日付	◯2019/5/18 ☆2018/12月(母親死亡) ☆2019/3月(兄死亡)

　仙台北署は2019年5月18日、自宅に男女の遺体を放置したとして、死体遺棄容疑で仙台市青葉区大倉上菅田の無職早坂あつ子容疑者(61歳)を逮捕した。遺体は90代の母と60代の兄とみられる。目立った外傷はない。調べに対し容疑を認めていて、「去年12月ごろに母が亡くなったが兄が『ほっとけ』と言うのでそのままにした。その後、ことし3月ごろに兄が亡くなったがそのまま放置した」
などと話している。
　逮捕容疑は2018年12月ごろに母とみられる女性が、2019年3月ごろに兄とみられる男性が死亡していると気付いていたにもかかわらず、放置した疑い。母親は1階のベッドで、兄は1階の居間で見つかった。いずれも腐敗しているという。
　仙台北署によると、5月17日昼、親族の立ち会いで、民生委員が家の中に入ろうとしたところ、早坂容疑者が母と兄が死亡していることを認めたという。仙台市によると、母親はデイケアサービスを利用していたが、2018年12月、早坂容疑者の要請で利用を中止。その頃から、福祉関係者らは家の中に入ることができなくなった。兄は2019年1月に、親族と会っていたという。

【判決】2019/7/16
　仙台市青葉区の自宅に母親(当時98歳)と兄(当時65歳)の遺体を放置したとして、死体遺棄の罪に問われた61歳の女に対し、仙台地方裁判所は、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
　7月16日の判決で、仙台地裁の伊藤大介裁判官は「母と兄の遺体を長期間放置した犯行の態様は悪質」としながらも、「放置した理由については、葬祭費用が捻出できないというもので、特に厳しい非難を向けるものではない」として、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。