【心中】大分県別府市 火事跡から親子2遺体 首に結束バンド 母親の遺書が警察に届く

　別府市原町の民家が全焼した火災で、別府署は２３日、焼け跡から見つかった２人の遺体はこの家の住人で連絡が取れなくなっていたいずれも職業不詳の藤本泰子さん（６２）、長男の貴浩さん（３２）だったと発表した。死因は泰子さんが窒息とみられ、貴浩さんは焼死。ＤＮＡ型鑑定と司法解剖で分かった。同署は現場の状況などから親子が心中を図ったとみて調べている。
　同署によると、２人の首には結束バンドが締まった状態で巻かれていた。２２日の火災発生前に貴浩さんとみられる人物が市内のホームセンターで結束バンドを購入する姿が防犯カメラに映っていた。
　２３日、同署に泰子さんが差出人の手紙と車の鍵が郵送された。鍵は藤本さん方の車のもので、車は市内の商業施設で見つかった。車内にも手紙と財布などがあった。手紙は焼け跡からも見つかり、内容や筆跡などから２人が書いた遺書とみている。