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【殺人】東京都 ALS女性患者を殺害の容疑者ら 77歳父親を殺害したとして逮捕
【息子判決】ALS事件の元医師、父親殺害で懲役13年
【妻判決】元医師の息子らとともに夫殺害の罪 女の被告に懲役11年判決

日付☆2011/3/5(父親殺害)
☆2019/11/30(ALS女性患者殺害)
〇2020/7月(患者殺害容疑で逮捕)
〇2021/5/12(父親殺害容疑で逮捕)
 ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者を殺害したとして医師2人が嘱託殺人罪で起訴された事件で、京都府警は2021年5月12日、医師1人の父親を殺害したとして、殺人容疑で医師ら3人を逮捕した。逮捕されたのは、いずれも医師の大久保愉一(よしかず)容疑者(43歳)と山本直樹容疑者(43歳)、山本容疑者の母親で無職の淳子容疑者(76歳)=長野県軽井沢町=。3人は、2011年3月5日、東京都内で、山本容疑者の父親の無職・靖さん(当時77歳)を殺害したとしている。
府警は3人の認否を明らかにしていない。
 逮捕容疑は、共謀して平成23年3月5日、東京都内で、山本容疑者の父で、無職の靖さん=当時(77)=を殺害したとしている。
靖さんは当時、精神疾患で長野県内の病院に入院しており、容体も安定していた。転院先が見つかったとして山本容疑者らが連れ出し、その日のうちに死亡したとみられる。
 府警は昨年7月、大久保と山本両容疑者について、会員制交流サイト(SNS)で知り合ったALS患者の女性=当時(51)=の依頼を受けて令和元年11月30日、京都市中京区の女性宅を訪れて薬物を胃瘻(いろう)から投与し、急性薬物中毒で死亡させたとして、嘱託殺人容疑で逮捕。京都地検が昨年8月に同罪で起訴した。
 2人はその後も、別の20代女性難病患者が海外の自殺幇助(ほうじょ)団体に提出するための診断書を偽名で作成したとして、有印公文書偽造罪で追起訴された。
殺害ほのめかすメール
 12日夜、逮捕を発表した京都府警捜査1課。2医師を嘱託殺人容疑で逮捕した際も逮捕時の認否を明らかにしていないが、今回も「捜査に支障が出る」として明らかにしなかった。捜査関係者によると、山本容疑者らが父親が死亡した前後に殺害をほのめかすメールをやりとりしていたことが判明。一方で、2人の動機や役割分担は不明な部分も多く、今後の解明が待たれている。
 山本容疑者は、インターネット上で安楽死を肯定する考えを積極的に表明していた大久保容疑者とは対照的に、持論を明らかにすることはなかったとされる。
 関西出身の山本容疑者は、関西にある全国有数の進学校から東京都内の医科歯科大に進んだが中退。海外の大学に留学し、都内に泌尿器科クリニックを開業した。知人らは「安楽死に関心がある様子は全くなかった」と口をそろえたように表立って安楽死を肯定するような主張はしてこなかった。
高齢者を「枯らす」技術
 大久保容疑者とは、大学時代から同じサークルに所属していた知人とみられる。平成27年、大久保容疑者はブログで、山本容疑者と共著で電子書籍「扱いに困った高齢者を『枯らす』技術」を出版すると紹介。現在は購入できないが、紹介文には「老人を、証拠を残さず消せる方法がある。医療に紛れて人を死なせることだ」などと書かれていた。
 一方、大久保容疑者は、匿名のインターネット空間では安楽死を肯定する考えに執着を見せ、過激な投稿を繰り返しつづっていた。
 平成24年11月には「『安楽死させてくれ』といわれて従ってしまった医者の気持ちがよくわかる」と初めて「安楽死」の言葉を使用。手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」に登場する医師で安楽死を請け負う「ドクター・キリコ」への憧れを表す投稿も重ねていた。
出典:産経ニュース

父は当時、長野県の病院に入院していた。死に直結するような病状ではなかったとされるが、物をそしゃくしてのみ込む嚥下(えんげ)機能が低下しつつあり、主治医はチューブで胃に直接栄養を送る胃ろうの造設を淳子容疑者に提案した。父は同意する意向を示していたという。
 だが、淳子容疑者から相談を受けた山本容疑者は、病院側に「なぜ治して長生きさせようとするのか」と反論していたという。知人が勤める東京都内の病院に転院させることを主張し、父は同3月5日午前に退院した。
父への恨みつづったメールも
 府警は父が退院後、数時間以内に東京都内で殺害されたとみており、死亡届は同日午後に淳子容疑者の名前で東京都中央区役所に提出された。山本容疑者が転院先に挙げていた病院に府警が確認すると、転院した記録はなく、転院の手続きがとられた形跡もなかったことがわかったという。
 府警が3人から押収したパソコンなどの通信記録を調べたところ、父が死亡する約1カ月前から、山本容疑者と大久保容疑者の間で火葬や死亡診断書の作成などをめぐるやりとりがメールで交わされ、山本容疑者と淳子容疑者の間では、父について「周囲を不幸にする」とし、恨みをつづったメールもあったという。
 府警は、山本容疑者らが父の存在を疎ましく感じ、死因や死後の手続きなどに詳しい大久保容疑者と殺害の計画を具体化させていったとみている。
出典:朝日新聞

【息子判決】2023/2/7
難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者への嘱託殺人罪などで起訴された元医師、山本直樹被告(45)が平成23年、父親=当時(77)=を殺害したとする殺人罪の裁判員裁判の判決公判が7日、京都地裁で開かれ、川上宏裁判長は懲役13年(求刑懲役20年)を言い渡した。弁護側は無罪を主張していた。
公判では、知人で医師の大久保愉一(よしかず)被告(44)との共謀が認められるか否かが主な争点となった。
弁護側は、精神疾患で入退院を繰り返していた父親の靖さんの殺害計画を立てたり、綿密な準備を進めたりしたことは認めた上で「事件当日に山本被告と母親の淳子被告(78)は中止を決めて離脱した」と主張。いったんは同意した大久保被告がその後、山本被告らが目を離した隙に独断で犯行に及んだ、と訴えた。
山本被告は公判で、医師免許の不正取得の手引きを受けた大久保被告と「秘密を共有する関係だった」と説明。大久保被告から「(靖さんを)片付けてやる」と持ちかけられたとし、延命治療を否定し証拠の残らない殺人方法を模索していた大久保被告にとって「(父は)格好の実験台となった」と述べていた。
一方、検察側は事件前の準備だけでなく、靖さんの死亡後に偽造の死亡診断書を提出したり火葬を行ったりするなど「殺害計画は予定通りに実行された」と指摘。大久保被告が独断で殺害を実行したという弁護側の主張は信用できないと指弾した。その上で「人を救う立場である医師の知識を悪用し、10年以上発覚しなかった完全犯罪を遂げた。他に類を見ない特異な犯行だ」として厳罰を求めていた。
父親殺害事件をめぐっては、今月13日から淳子被告の裁判員裁判が予定されているが、大久保被告の公判日程は未定。またALS事件の裁判の予定は山本、大久保両被告とも決まっていない。
出典:産経WEST

【妻判決】2023/3/7
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者への嘱託殺人などの罪で起訴された元医師の息子らと夫(当時77)を殺害したとして、殺人罪に問われた山本淳子被告(78)の裁判員裁判の判決が7日、京都地裁であった。川上宏裁判長は「医師としての知識や経験、妻の立場をもとに他殺を疑われない計画を練り、役割分担しながら殺人を実行した」と述べ、懲役11年(求刑懲役12年)を言い渡した。
 判決によると、山本被告は、息子の直樹被告(45)=殺人罪で懲役13年判決、控訴中=、息子の知人で医師の大久保愉一(よしかず)被告(44)=同罪などで起訴=と共謀して2011年3月、長野県内の病院に長期入院していた夫を退院させ、車で東京都内のアパートに移動させた後、殺害した。
 判決は、山本被告と直樹被告は介助などの苦労から夫を疎ましく思い、10年ごろには夫の死を望むようになったと指摘。直樹被告と大久保被告が殺害計画を練り、山本被告にもメールで共有されており、3人の共謀が成立すると認めた。
 弁護側は、山本被告がメールの内容を理解できず、殺害計画の一員である認識もなかったとして無罪を訴えていた。だが、判決は、山本被告はアパートの下見や死亡届の提出など、殺害計画に不可欠な役割を果たしたとし「殺害しなければならないほど追い詰められていた事情はなく、強い非難に値する」とした。
 夫の殺害事件はALS患者の嘱託殺人事件の捜査過程で浮上。大久保被告に対する審理と嘱託殺人事件の審理日程は未定のままだ。
出典:朝日新聞
現代の親族間事件の闇を描く!!
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前田恒彦 |
元特捜部主任検事
3つの観点から、局面が大きく変わる重要な逮捕といえます。1点目は罪名が嘱託殺人罪ではなく殺人罪であること。前者だと最高でも懲役7年どまりですが、後者だと死刑や無期懲役があるし、有期でも上限が懲役20年まで伸び、一気に刑罰が重くなります。

2点目はALS患者の安楽死ではないこと。精神疾患で入院中だった被害者を連れ出して殺害したという容疑であり、その経緯や動機によっては「やまゆり園事件」のような色合いになります。

3点目は被害者の妻で医師1名の母親が共犯者として逮捕されていること。母親の供述により、捜査が一気に進展することが期待できます。

問題は、司法解剖をしていない古い事件なので、殺人と断定し、殺害方法まで確定できるのか、また、被害者の同意を得ていたと弁解された場合、覆せるのかという点。警察は母親らがやり取りしていた当時のメールを押収している模様なので、その内容が重要となるでしょう。
引用元:Yahoo!コメント
c33***** |
安楽死を認めないのであれば、国が難病に対する患者の負担をもっともっと軽くさせるべきだ。
私自身は、安楽死は推奨できないが、医療制度等を整理することが必要だ。
引用元:Yahoo!コメント
ain***** |
何故、父親を殺害したのかは分からないけど。
私がもしALSになったら、、、と考えると、やっぱり死にたいと思うかも。
難しい問題ですよね。
引用元:Yahoo!コメント
pop***** |
しかし、ALSって病気は現代の医学では治すこともできません。進行を治ることしかできない。神経系の病気や脳の病気も然り本人や周りしか分からない辛さがある。死ぬわけではないけれども心は少しずつ殺され、生き地獄のような毎日。安楽死制度が認められる社会であって欲しいとも思う。努力ではどうにもできない病気もあります。医師が患者との間で病状や症状の進行度合いで法的に同意が得られる制度はあったほうがいいと思う。これを殺人とは言い切れない気持ちもある。当事者だからこそわかる。
引用元:Yahoo!コメント
mrt***** |
自分は父親がALSで30年前に亡くなったが、当時は小学生低学年で何もわからなかったが、動けない父が自分となんとか意志疎通はかろうと苦しんでいたり、色々見てきたので複雑ですね・・・
身体は全く動かなくても、脳死とは違い意志は普通の人と変わらないので、苦しみは相当かと思います。
父は発症から二年後に亡くなりましたが、人によってはもっと治療は長いので・・・
iPS細胞などによる治療の研究など、もっと進めばこういうことも無くなるのに・・・と思います。
引用元:Yahoo!コメント
ats***** |
「いいよ。どうせ助からないから早く楽になりなよ。」と実の子供から言われるのと、「最後まで精一杯生き抜いて」と言われるのでは、ALS患者としてはどちらが幸せなのだろうか。気になる。

部外者がとやかく言える問題ではないことは理解できるけどね。
引用元:Yahoo!コメント
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