【無理心中,殺人】群馬県前橋市 7歳と9歳の兄弟が刺され死亡 共に負傷した38歳母親が無理心中か
(続報)息子を殺害した容疑で38歳の母親を逮捕
【判決】2児刺殺の母親に懲役10年判決

亡くなったのは９歳と７歳の兄弟。３人は１階居間で倒れ、住宅内で血が付いた包丁が見つかった。

男性が帰宅した際、玄関などは施錠され、第三者が侵入した形跡もなかった

今月10日、群馬県前橋市富士見町で発生した殺人事件で、警察は、9歳と7歳の息子を殺害したとして38歳の母親をきょう逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、前橋市富士見町小暮の無職・勝俣　秋恵容疑者（38）です。

勝俣容疑者は、今月10日午後2時半ごろ、息子の善登くん9歳と弟の太陽くん7歳を刃物で突き刺し、殺害した疑いがもたれています。
警察の調べに対し、勝俣容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めています。

俣容疑者は、事件当日、2人の息子が通う小学校まで迎えに行き早退させていました。
その後、犯行に及び、同居する男性に「子どもを刺した」と電話をし、男性が帰宅したところ、3人が1階のリビングで血を流して倒れていたということです。勝俣容疑者は、前橋市内の病院で入院していましたが、14日に退院したため、逮捕したものです。

　【群馬】前橋市の民家で昨年6月、小学生の兄弟2人が刺殺された事件で、殺人罪に問われた母親で無職の勝俣秋恵被告（39）=前橋市富士見町小暮=の裁判員裁判の判決公判が25日、前橋地裁であった。水上周裁判長は「障害の影響などくむべき点はあるが、結果は重大で反省が不十分」とし、懲役10年（求刑懲役15年）の判決を言い渡した。
　判決によると、勝俣被告は昨年6月10日、前橋市富士見町小暮の自宅で、長男善登さん（当時9）の胸を複数回、次男太陽さん（当時7）の胸を1回、それぞれ包丁で刺して殺害した。
　公判では量刑が争点となり、勝俣被告が患う情緒不安定性パーソナリティー障害が犯行に与えた影響について、地裁がどう判断するかに焦点が当てられた。
　判決では、2人の子どもに対する内縁の夫の暴言や外に閉め出すなどの態度が改まらなかったことや、以前の経験から不信感を持っていた児童養護施設に2人を預けることができなかったことから、次第に勝俣被告が追い込まれたとした。そのうえで、事件前に内縁の夫から「2人が変わらない限り、4人暮らしを続けるのは無理」と言われ、「心中で解決するしかない」という極端な考えに思い至った過程に障害の影響が認められるとした。
　一方、2人は事件当日に死ぬことを明確に拒んだにもかかわらず、突然命を奪われたと指摘。「苦痛や絶望感は想像するにあまりある」と述べた。母親のもとに2人を連れて行ったり、別の施設に預けたりするなどの対処策があったとし、身勝手な犯行だと指弾した。
　判決理由について、水上裁判長は「動機や経緯に酌むべき点はあるが、結果が重大であり、反省も十分とは言えない」と述べ、量刑上大きく考慮することは相当ではないとした。