【虐待,傷害】東京都葛飾区 3歳長男に暴行 26歳両親逮捕、当時意識不明の重体に

　長男は現在４歳で、３人は事件当時、一緒に暮らしていた。今年１月下旬、長男は頭に大けがを負って病院に運ばれ、一時意識不明となった。複数のあざが見つかり、病院が虐待の疑いで亀有署に通報していた。
　逮捕容疑では、沖間容疑者は１月１５～２４日ごろ、自宅で当時３歳の長男の顔を殴るなどして軽傷を負わせ、向山容疑者は昨年３月下旬、当時２歳の長男の耳を引っ張るなどして軽いけがをさせたとされる。

沖間容疑者は「しつけでたたいた」と容疑を認め、向山容疑者は「けがをするほど耳を引っ張っていない」と一部否認しているという。

事件当時両容疑者は内縁関係で、長男は2人の実子とみられるという。

沖間容疑者は「言うことを聞かない時にたたいたことがある」と話しているという。

長男は今年1月27日、嘔吐（おうと）とけいれんの症状で救急搬送され、硬膜下血腫などと診断された。手足にあざもあり、虐待の疑いがあるとして同庁に届け出があった。長男はその後、保護された。
　また、昨年2月ごろには長男が右腕を骨折し、通っていた保育園が虐待の疑いがあるとして葛飾区に通報。当時、沖間容疑者は園側に「自転車で転んだ」と説明していたといい、同庁は経緯を調べる。
　同じアパートに住む女性は「尋常じゃない大きさの子どもの泣き声を聞いたことがある」と話した。アパートの管理会社には近隣住民から子どもの泣き声の苦情が複数寄せられていたという。

男児は今年1月、児童相談所に保護されたという。

保育園から通告があったのは昨年2月5日。

区が同月下旬に訪ねると、沖間容疑者は男児の骨折について「公園で転んだ」と説明したものの、話が二転三転したという。
　翌3月にも保育園の通告を受け、区は男児の耳にあざを確認した。親子宅を計6回訪問したほか電話でも3回連絡を取り、沖間容疑者は「育児に手がかかる」と話していたという。こうした情報は、区や児相で構成する要保護児童対策地域協議会（要対協）で共有されたという。