【介護殺人】福井県敦賀市 夫の首絞め殺害 71歳妻逮捕 90代義理両親も殺害か...犯行後に自殺を図る

　岸本さんは４人暮らし。遺体を発見したとの趣旨の１１０番通報が親族からあり、駆け付けた敦賀署員が２階建て住宅の屋内で見つけた。３遺体に目立った外傷はなく、いずれも死後１日程度が経過しているとみられる。
　地元消防によると、政子容疑者は住宅の屋内で発見された後、病院に運ばれた。薬を飲んだとみられるが、搬送時に意識はあったという。

岸本政子容疑者（71）が、約2年前から仕事をしながら1人で義父母と夫の介護などの世話をしていたと供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、3人の世話に疲れ、事件に及んだ可能性もあるとみて調べている。
　政子容疑者は、夫で会社役員の太喜雄さん（70）と義父母の4人暮らし。太喜雄さんは軽い脳梗塞の後遺症で足が不自由だった。義母志のぶさん（95）は要介護1の認定を受けており、義父芳雄さん（93）を含め、3人の世話や病院などへの送り迎えを1人で担っていた。

　太喜雄さんの首には手ではなく、何らかのもので絞められた痕があった。県警は近くに落ちていたタオルで就寝中に首を絞められたとみて、遺体を司法解剖して死因を調べる。

同じ住宅で死亡していた、容疑者の義理の両親・芳雄さん(93)と志のぶさん(95)についても、「首を絞めて殺した」と犯行をほのめかしていて、警察は容疑が固まり次第、殺人容疑で再逮捕する方針。
岸本容疑者は、犯行後、睡眠薬を飲んで自殺を図ったとみられているが、命に別条はないという。