【虐待,暴行,傷害】兵庫県神戸市 バリカンで11歳長女の髪を丸刈り,顔を蹴り眼底骨折負わす 34歳義父逮捕「私の期待を裏切った」
【判決】小6長女の顔蹴り骨折34歳の父「間違いないです」
【判決2】長女大けが 父親に有罪判決

　逮捕容疑は８月４日午後１０時５０分～５日午前１時までの間、自宅で長女の頭髪をバリカンで刈ったほか、同月上旬には顔を蹴るなどしたとしている。長女は１カ月のけがを負った。

長女がアタッチメントを装着していないバリカンで丸刈りにされていた

長女は背中あたりまで髪の毛があったが、容疑者にバリカンで刈られ、ほぼ頭髪がない状態にされたという。
　暴行後の８月中旬、容疑者の妻が「長女が家出をした」と県警に相談。警察官が自宅のある垂水区内で長女を発見した際、丸刈りで目にあざがあったことから被害が発覚した。長女は現在、神戸市内の児童相談所で保護されている。

長女は眼底骨折するなどの重傷を負った。

　笹谷容疑者は、「しつけの範囲だった。何回もチャンスを与えたが、私の期待を裏切った」などと供述し、容疑を認めているという。

家族は５人暮らしで逮捕された父親は、長女の母親と４年前に再婚し、ほかにも３歳と１歳の子どもがいて、当時、全員が家にいたということです。
父親は「長女の家の帰りが遅く、言うことをきかないので１年くらい前から殴ったり蹴ったりした」と話し、長女は「約束を破ったとして、これまで何度も暴力を受けていた」という趣旨の話をしているということです。

ほかの２人の子どもにけがなどはないということで、警察は、日常的に父親が長女に暴力を振るっていた可能性があるとみて調べています。

ことし８月、神戸市の自宅で、当時１１歳の長女の顔を蹴って大けがをさせたとして傷害の罪に問われている３４歳の父親の裁判が神戸地方裁判所で始まり、父親は起訴された内容を認めました。
検察は「女児の心に大きな傷を負わせた」などとして懲役２年を求刑しました。

この事件で、笹谷被告は長女の髪の毛をバリカンで丸刈りにしたとして暴行の疑いでも逮捕されましたが、神戸地方検察庁は先月２日、不起訴としています。
検察はその理由について明らかにしていません。

ことし８月、神戸市の自宅で小学６年生の長女の顔を蹴って大けがをさせたとして傷害の罪に問われた父親に、神戸地方裁判所は「ゆがんだ考えに基づいて暴力で従わせようとした」などと指摘して、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
神戸市垂水区の塗装業、笹谷正夫被告（３４）はことし８月、自宅で小学６年生の長女の顔を蹴り、目の下の骨を折る大けがをさせたとして傷害の罪に問われました。
２４日の判決で、神戸地方裁判所の西森英司 裁判官は、「力でしつけることを疑わないゆがんだ考えに基づいて、暴力で従わせようとした短絡的な行動で危険だ」と指摘しました。
そのうえで、反省していることを考慮し、懲役２年、執行猶予３年を言い渡しました。