【虐待,遺棄致傷】北海道釧路市 2歳長女に1日半、食事も水も与えずに自分は外食 脱水症にさせる 22歳母親逮捕
【判決】母親に懲役3年執行猶予4年つきの有罪判決

梅木容疑者は２０２２年１２月４日の正午ごろから翌日の午後９時すぎまでの１日半近くにわたって、１０歳未満の長女に飲み物や食べ物を与えずに自宅に放置し、脱水症にしたとして、保護責任者遺棄致傷の疑いが持たれています。
長女は全治およそ３週間の診断を受けましたが、意識はあり、命に別状はないということです。
容疑者は長女と２人暮らしで、４日夕方ごろから外出していて、警察の調べに対し「育児が面倒になり、なげやりになっていた」と話しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

　子育ての様子を心配した梅木容疑者の親族が住宅を訪れて１人で泣いている娘を発見し、娘は全治22日と診断され、入院しました。
　梅木容疑者が最後に晩御飯を与えたのは、12月３日の夜で、12月５日の午後７時ごろからは自宅に娘を残したまま、外食などのために外出していたとみられています。
　12月７日に児童相談所がネグレクトの疑いがあると警察に通報し、警察は今月20日、容疑が固まったとして梅木容疑者を逮捕しました。

　北海道釧路市で２歳の娘に食事や水を与えず、脱水症にさせた罪に問われている母親の裁判で、釧路地裁は、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
　釧路市の飲食店従業員梅木美咲被告（22）は去年12月、同居する２歳の娘に２日以上、食事や水を与えず全治およそ３週間の脱水症にさせた保護責任者遺棄傷害の罪に問われています。
　これまでの裁判で検察側は、「保護が遅ければ命に関わる可能性もあった」などとして懲役３年を求刑。
　これに対し、釧路地裁は、11日、「生存に実質的な危険を生じさせる犯行であり母親の自覚を欠いた無責任な行動」と指摘した上で、「被告人の母親が社会復帰後に監督すると述べている」などとして懲役３年、執行猶予４年の判決を言い渡しました。