【強盗殺人】茨城県牛久市 住宅に夫婦の遺体 刃物所持の疑いで40歳息子逮捕
(続報)両親殺害し金品奪った疑いで再逮捕

10日午後2時40分ごろ、牛久市田宮の住宅でこの家に住む70代の夫と60代の妻が死亡しているのが見つかりました。
調べによりますと2階にある寝室のベッドの上で夫が、床に敷かれた布団の上で妻が死亡していて、いずれの頭にも傷があったということですが、その後の警察への取材で傷は複数あったことがわかりました。殺害された疑いがあるとみられるということです。室内に物色されたような形跡はなかったということです。
夫婦が死亡しているのが見つかったおよそ40分前にはこの家で一緒に暮らしている息子の三輪浩二容疑者（40）が、近くの路上でナイフを所持していたとして銃刀法違反の疑いで逮捕されています。
警察は夫婦が死亡したいきさつについても容疑者が知っているとみて詳しく調べています。

容疑者が書いた文書か 公民館や近所の家に投かんされる
近所の人によりますと、ことし8月ごろ、容疑者が書いたとみられる文書が公民館や近所の家に投かんされたということです。文書はA4の紙に手書きで書かれていて、容疑者の名前と「私は何もしません」といった内容が記されていたということです。
投かんされた文書を見た近所に住む70代の男性は「意味がわからない内容でした。容疑者のことはよく知りませんが、両親は町内会の催しにも来ていて、口かずは多くなかったですが地域の人と良いつきあいをしているように見えました。事件が起きてびっくりしています」と話していました。
近くに住む80代の女性は「びっくりしました。きのうの夜は遅くまでパトカーなどが来ていて心配でした。逮捕された息子は、父親の言うことに素直に従うような、一見おとなしい人だったと思います」と話していました。
容疑者を知る近くに住む70代の女性は「亡くなった夫婦は気さくで仲よしで、きちんと工務店の仕事をしていたので、近所の人は頼りにしていました。事件が起きたことは信じられないです」と話していました。容疑者については「静かな人で、通りかかったらあいさつをする人でした」と話していました。

先月、茨城県牛久市の住宅で高齢の夫婦が死亡しているのが見つかった事件で、警察は別の事件で逮捕した４０歳の息子が夫婦を殺害して現金などを奪ったとして、強盗殺人の疑いで再逮捕しました。
先月１０日、牛久市の住宅でこの家に住む夫の三輪正一さん（７３）と妻の三輪良子さん（６６）が死亡しているのが見つかりました。
夫婦の頭や上半身などには複数の傷があり、警察は住宅の近くでナイフを持っていた疑いなどで逮捕した息子の三輪浩二容疑者（４０）が事情を知っているとみて捜査を進めていました。
その結果、容疑者が先月８日ごろ、自宅で２人の頭を金づちで殴るなどして殺害し、現金６万円などを奪ったとして、１１日、強盗殺人の疑いで再逮捕しました。
調べに対して、容疑を認めているということです。
自宅からは凶器とみられる金づちなどが見つかっていて、警察は事件の動機やいきさつを詳しく調べています。