【介護殺人】岩手県二戸市 87歳妻の首絞め殺害 86歳夫逮捕「妻を殺してしまった」と110番通報

3日午前7時25分ごろ、二戸市石切所の自宅で妻の和子さん（87）の首を絞めて殺害しようとした疑いが持たれています。畠山容疑者が「妻を殺してしまった」と自ら110番通報したことから、現場に駆け付けた警察官が逮捕しました。和子さんは二戸市内の病院に搬送されましたが、約1時間後に死亡が確認されました。畠山容疑者は容疑を認めていて、警察が動機や詳しい状況を調べています。

今月3日岩手県二戸市の自宅で、妻の首を絞めて殺害しようとしたとして86歳の男が殺人未遂の容疑で逮捕され、殺人の容疑で送検された事件の続報です。男は今年6月の介護認定に関わる面談で、妻との心中をほのめかしていたことが分かりました。
殺人の疑いで送検されたのは、二戸市石切所の無職・畠山新平容疑者（86）です。警察によりますと畠山容疑者は今月3日の午前7時半前、自宅で、妻の和子（かずこ）さん当時87歳の首を絞めて、殺害しようとした疑いで現行犯逮捕されました。畠山容疑者は、「妻を殺してしまった」と、自ら警察に通報していて、調べに対し、容疑を認めているということです。和子さんはその後、首を絞められたことによる窒息で死亡し、警察は容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて畠山容疑者を送検しました。
二戸市福祉課によりますと、畠山容疑者が和子さんの介護をしていたとみられています。和子さんには今年6月に「要介護3」の認定を受け、食事、着替え、排せつに介助が必要な状態でした。認知症の症状もあったということです。畠山容疑者は、市に介護認定の申請をする際の面談で「2人で楽になることも考えたが、親族にとがめられた」と、心中の意思があったことをほのめかしていたということです。警察が動機や犯行のいきさつについて、慎重に調べを進めています。