【死体遺棄】宮城県登米市 82歳祖父の遺体を自宅に2年間放置か 28歳孫逮捕
(続報)「祖父の年金がなくなると生活ができなくなる」詐欺の疑いで28歳孫を再逮捕
【判決】祖父の遺体を放置し年金を不正受給 被告の男に懲役2年の実刑判決

伊藤容疑者は２０２０年１２月ごろから約２年の間、自宅に男性の遺体を放置した疑いが持たれています。
１１日午後、伊藤容疑者の自宅を訪問した人が警察に「遺体があるようだ」と通報し、駆けつけた警察官が洋間で遺体を発見しました。
警察の調べに対し、伊藤容疑者は容疑を認めているということで、「死んだ祖父を自宅に置いていた」と話しているということです。

遺体は腐敗が進んでいましたが、目立った外傷はないということです。
伊藤容疑者は、８２歳の祖父と２人で暮らしていたとみられ、警察は遺体が伊藤容疑者の祖父の可能性があるとみて、身元の特定を急ぐとともに死亡した経緯などを調べています。

「祖父と２人で暮らしていたが、祖父が２年前の１２月に亡くなったあと、そのまま放置していた」などと話しているということです。

宮城県登米市の自宅で祖父の遺体が見つかり男が逮捕された事件で、警察は1日、祖父の年金を不正に受給したとして、この男を詐欺の疑いで再逮捕しました。
詐欺の疑いで再逮捕されたのは登米市登米町寺池上町の無職・伊藤光翔容疑者（28）です。警察によりますと、伊藤容疑者は2020年2月から今年8月までの間、同居する当時82歳の祖父が死亡したことを隠して、厚生労働省から支給される祖父の年金あわせておよそ▼255万円を不正に受給した疑いが持たれています。
伊藤容疑者は10月12日、祖父の遺体を放置したとして、死体遺棄の疑いで逮捕されていました。
伊藤容疑者は、数年前から祖父と2人で暮らしていて、警察の調べに対し、「祖父の年金がなくなると生活ができなくなる」と話し、容疑を認めているということです。

　宮城県登米市の自宅に祖父の遺体を放置した上、年金を不正に受給したとして死体遺棄と詐欺の罪に問われた男の裁判で、仙台地裁は懲役２年の実刑判決を言い渡しました。
　登米市登米町の無職、伊藤光翔被告（２８）は２０２０年１２月ごろから２０２２年１０月までの間、一緒に暮らしていた祖父の遺体を自宅に放置した死体遺棄の罪と、祖父の死亡届を出さず２０２１年２月から２０２２年８月までの間、祖父の年金約２４３万円を不正に受け取った詐欺の罪に問われました。
　９日の判決で仙台地裁の東尾和幸裁判官は「短絡的で利欲的な動機に酌むべき事情はない。死者に対する哀悼の念を欠いた悪質な犯行」などと指摘し、「刑事責任は重く実刑は避けられない」として、３年の求刑に対し懲役２年の判決を言い渡しました。