【放火】岩手県盛岡市 80代母親と住む自宅に火つけ全焼させる 無職の53歳息子逮捕
【判決】自宅に放火の男 懲役4年6カ月判決 裁判所“故意”を認める
【控訴審】盛岡市内の自宅に放火 男の控訴棄却

室岡容疑者は去年１２月２９日、８２歳の母親と２人で暮らしていた木造２階建ての自宅に火をつけ、全焼させた疑いが持たれている。火事のあと、室岡容疑者と母親は病院に搬送されていて、室岡容疑者が２日、入院先を退院したため、警察が任意同行を求めていた。警察は実況見分の結果と室岡容疑者が放火について自供し、容疑を認めたことから、２日逮捕し、放火をした動機等、詳しく事情を聴いている。

２０２０年１２月、岩手県盛岡市内の自宅に放火した罪に問われている５４歳の男の裁判員裁判で、盛岡地方裁判所は７月１４日、懲役４年６ヵ月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、住所不定・無職の室岡毅洋被告（５４）です。
判決によりますと室岡被告は２０２０年１２月、当時母親と住んでいた盛岡市内の自宅で電気ストーブに毛布をかぶせた後、灯油をかけ建物を全焼させました。
裁判で室岡被告は「放火ではなく失火だった」と無罪を主張し、故意に放火したかが争点となっていました。
１４日の判決公判で中島真一郎裁判長は、灯油を散布した痕跡があることや自殺を目的に火をつけたという供述から故意であることを認定しました。
そのうえで短絡的に及んだ犯行で、反省に乏しいとして室岡被告に懲役４年６ヵ月の実刑判決を言い渡しました。
室岡被告の弁護人は控訴について「相談して決める」とコメントしています。

　2020年12月、盛岡市内の自宅に火をつけて全焼させたとして現住建造物等放火の罪に問われ、一審で懲役4年6か月の実刑判決を受けた男の控訴審で、仙台高裁は24日、弁護側の控訴を棄却しました。
　現住建造物等放火の罪に問われているのは、住所不定・無職の室岡毅洋被告（55）です。
　室岡被告は2020年12月、母親と暮らしていた盛岡市内の自宅に放火し、全焼させたとされています。
　一審の盛岡地裁は懲役4年6か月の実刑を言い渡しましたが、室岡被告側が「事実誤認で量刑は不当」とし、仙台高裁に控訴していました。
　24日の控訴審判決で仙台高裁の深沢茂之裁判長は「事案の重大性から量刑は相当であって、これが重すぎて不当であるとはいえない」などとして、盛岡地裁の判決を支持し、控訴を退けました。