【殺人】福岡県久留米市 35歳妻を自宅マンションに死後数週間放置か 41歳夫逮捕
(続報)教員の妻を殺害疑いで再逮捕

１９日夜、福岡県久留米市のマンションの一室で、腐敗の進んだ女性の遺体が見つかりました。
遺体はこの部屋に住む３０代の女性とみられ、警察が４０代の夫から事情を聞いています。
警察の調べによりますと、１９日午後１０時前、久留米市東櫛原町のマンションに住む３０代の姉と最近連絡がとれないことを不審に思った男性が部屋を訪ねたところ、姉とみられる女性の遺体を発見しました。
遺体は少なくとも死後数週間たっていて、腐敗が進んでいるということです。
男性の３０代の姉は、この部屋で４０代の夫と幼い子供２人と暮らしていますが、遺体が見つかった当時、子供２人は夫の実家に預けられていました。
警察は、遺体を司法解剖して身元の確認を進めるとともに、夫が何らかの事情を知っているとみて、死体遺棄などの疑いも視野に話を聞いています。

渡辺容疑者は、ことし9月21日ごろ、同居していた妻で小学校教員の渡辺彩さん（35）が死亡しているのを把握していたのに、10月19日午後10時ごろまで放置した疑いです。
警察の調べに対し「事実に間違いはありません」と容疑を認めているということです。
この事件は19日午後10時ごろ、夫婦が住むマンションで「姉が亡くなっているようだ」と、彩さんの弟から110番通報があったものです。
彩さんと連絡がつかないため、弟が家を訪れ遺体を発見しました。
20日、司法解剖を行い、遺体は彩さんと分かりました。室内に横たわった状態で死後、数週間が経過しているとみられ、腐敗が進んでいました。着衣の乱れや争った形跡はなかったということです。
夫婦には9歳と5歳の子どもがいますが、警察が駆けつけたときは夫の司容疑者だけがいて、子ども2人は司容疑者の実家に預けられていたということです。
この家では2015年と2020年に夫婦間のトラブルで、警察が対応していました。いずれも彩さんからの110番通報だったということです。

去年、福岡県久留米市のマンションで小学校教員の女性の遺体が見つかった事件で、警察は、遺体を遺棄したとして逮捕・起訴されていた夫を殺人の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは、事件当時、久留米市のマンションに住んでいた元会社員の渡辺司容疑者（41）です。
渡辺容疑者は、去年9月、自宅で小学校教員の妻、彩さん（当時35）の首を圧迫し殺害した疑いが持たれています。
司法解剖による彩さんの死亡原因は不明でしたが、警察は、医師への意見聴取や検査の結果を経て死亡原因を「窒息」と特定したということです。
取り調べに対し、渡辺容疑者は、認否を保留しています。