【傷害致死】福岡県北九州市 実家で55歳妹を殴り死なせる 警部補の57歳兄逮捕、鑑定留置へ

廣瀬容疑者は大晦日に実家で妹と共に酒を飲んだ後、複数回殴りつけたとみられている。
警察によると、廣瀬容疑者は調べに対し、「覚えていない」と容疑を否認しているという。

5日の朝、田川署の警部補、廣瀬守隆容疑者を乗せた車が、福岡・小倉北署から出てきた。しかし、後部座席に座っているという容疑者の様子をうかがい知ることはできない。
福岡県警の警部補、廣瀬守隆容疑者（57）は、実の妹の山本美智恵さん（55）を殴り、死亡させた疑いがもたれている。
大晦日、交番での宿直勤務を終え、北九州市の実家に帰省。昼から夜9時ごろまで、妹たちと飲食店3軒で酒を飲んだという。
事件直前まで一緒にいたという友人は「2人に険悪な雰囲気はなかった」と話している。しかし、その後、妹を複数回殴りつけたとみられる。
「覚えていない」と容疑を否認
捜査関係者によると、実家で血の付いた服を着たまま寝ていたという廣瀬容疑者。
調べに対し、「覚えていない」と容疑を否認している。
一方、両手の甲には人を殴ったとみられる皮下出血や皮のめくれが確認されたということで、警察が慎重な捜査を続けている。

田川警察署の警察官が北九州市の実家で妹を殴り死亡させたとして逮捕された事件で、福岡地検小倉支部は１９日、刑事責任能力を調べるため鑑定留置を行うと発表しました。
警察によりますと田川警察署地域第三課の警部補、廣瀬守隆容疑者（５７）は先月３１日の夜、北九州市門司区の実家で妹の顔を殴るなどして外傷性脳障害を負わせ、死なせたとして、今月３日に逮捕されていました。
警察の調べに対し廣瀬容疑者は「手拳で顔面などを複数回殴打した事実は思い出せない」と容疑を否認しています。
福岡地検小倉支部は１９日、刑事責任能力の有無を判断するための鑑定留置を始めたと発表しました。
期間は１９日から３月２５日までということです。
廣瀬容疑者は３１日の大みそかの朝まで交番に勤務し、その後実家に帰省していたということです。