【殺人】京都市山科区 60代両親を殺害 36歳長男逮捕...過去に両親「変な言動をする」と相談

　31日午後7時ごろ、京都市山科区大宅中小路町の住宅内で、夫婦が血まみれで倒れて死亡しているのを京都府警の警察官が見つけた。いずれも刃物で刺されたような痕があり、府警は殺人事件とみて捜査。夫婦の長男で、この家に住む30代の男を三重県警が同県亀山市で確保した。

死亡したのは山科区内の別の住宅に暮らす会社員松井晋也さん（66）と妻の倫代（ともよ）さん（61）。31日午後6時20分ごろ、この夫婦と同居する次男が「兄の家に行った両親が帰ってこない」と110番通報した。府警が長男の行方を捜し、三重県警が午後8時10分ごろ、亀山市内で道路交通法違反（信号無視）容疑で現行犯逮捕したという。
　長男は三重県警の「止まれ」の指示に従わず車を走らせ、その後、車を降りて逃げようとしたところを確保されたという。

　京都市山科区で両親を殺害したとして長男が逮捕された事件で、京都地検は１６日、長男の刑事責任能力を調べるため鑑定留置を開始したと発表しました。
　京都市山科区の無職、松井公宏容疑者（３６）は、１０月３１日、自宅で６０代の両親を殺害した疑いが持たれています。

松井容疑者をめぐっては去年１１月に両親から「変な言動をする」という相談があったということです。
　検察は、松井容疑者の犯行当時の精神状態を調べるため、１６日付で鑑定留置を始めました。
　期間は来年２月２８日までです。
　松井容疑者は自分の就職について話すため、両親を自宅に呼び出していて、死亡推定時刻などから両親は訪問後すぐに殺害されたとみられています。
　捜査関係者によりますと、松井容疑者はこれまでの調べに対し、「就職を反対されたので刺した」と供述しているということです。