【介護,放火,心中？,殺人】愛媛県今治市 自宅に火を付け92歳母親を殺害 58歳息子逮捕「介護に疲れた」
【判決】「介護疲れで心神耗弱」自宅に放火し92歳の母親殺害 男(59)に懲役6年の判決

　無職の森松良和容疑者（58）は6月9日の午前11時ごろ、今治市の自宅に火を付けて全焼させ、同居していた母親のマサノさんを焼死させた疑いが持たれています。
　森松容疑者自身も煙を吸うなどして救急搬送され、入院していましたが、警察は退院日の22日に容疑が固まったとして逮捕しました。

自宅に放火し、同居する母親のマサノさん(92)を焼死させた疑いで逮捕された愛媛・今治市の無職・森松良和容疑者(58)は、調べに対し、「自分で火をつけて死のうとした」という趣旨の供述をしていることがわかった。
また、森松容疑者は5年近くマサノさんを介護していて、事件の直前には「介護に疲れた」という内容の発言をしていたという。
警察は、無理心中を図った可能性も視野に慎重に捜査を進めている。

ことし６月、今治市の自宅に火をつけて９２歳の母親を死亡させたとして殺人と放火の疑いで逮捕された５８歳の息子について、検察は刑事責任を問えるかどうか調べるため８日から鑑定留置を行うことになりました。
この事件は、ことし６月、今治市美保町の木造２階建ての自宅に火をつけ、同居していた母親のマサノさんを（９２）死亡させたとして息子の森松良和（５８）容疑者が殺人と放火の疑いで逮捕されたものです。
容疑者はこれまでの調べに対し、「母と、同居する妹と３人で死のうと思った」という趣旨の供述をしているということですが、松山地方検察庁は刑事責任を問えるかどうか調べるために「鑑定留置」を裁判所に請求し、認められたということです。
期間は８日から来年１月１７日までのおよそ３か月にわたり、この間、専門家による鑑定が行われ、検察はその結果などを踏まえて起訴するかどうか判断することにしています。

おととし、愛媛県今治市内で自宅に放火し母親を殺害した罪に問われている男に対し、松山地裁は、介護疲れで心神耗弱状態だったと認めた上で懲役6年の判決を言い渡しました。
現住建造物等放火と殺人の罪に問われているのは、森松良和被告（59）です。
判決によりますと森松被告はおととし6月、今治市美保町の自宅でガスを漏らして放火し、重い認知症を患い寝たきりだった当時92歳の母親を殺害したということです。
松山地裁で開かれた24日の裁判員裁判で、高杉昌希裁判長は、森松被告が当時、母親の介護疲れから統合失調症を発症するなど心神耗弱状態だったと認めました。
また、先行きに不安を覚え、自殺を試みた末の場当たり的な犯行だとした一方で「母親の感じた苦痛や恐怖は極めて大きく、結果は重大」として、懲役6年の判決を言い渡しました。
森松被告の弁護士は、裁判で責任能力は無いと主張していて「控訴については本人と相談して検討する」と述べました。