【殺人】長野県塩尻市 47歳妻を殺害 県議会議員の48歳夫逮捕...自民党長野県連、県議の夫を除名処分

逮捕容疑は、令和３年９月２９日午前０時から午前６時４５分ごろまでの間、塩尻市の住宅で、希美さんを何らかの方法で窒息させ、殺害したとしている。

希美さんは同日午前６時４５分ごろ、酒蔵に隣接する自宅内事務所の金庫近くであおむけに倒れているところを息子に発見された。首を絞められており、県警は塩尻署に捜査本部を設置し、捜査を進めていた。

　自民党長野県連は18日、妻を殺害したとして殺人容疑で先月逮捕された県議の丸山大輔容疑者（48）について、除名とする処分を決定した。
　県連によると、逮捕後、党規委員会（委員長・服部宏昭県議）から丸山容疑者に弁明書の提出を求めたが、期限としていた13日までに提出がなかった。
　これを受けて16日に党規委員会を開いて処分を検討。丸山容疑者の弁護士からはこの前日に「然るべき時に回答する」との説明があったものの、除名処分とすることにした。18日の総務会で異論は出ず、正式に承認された。19日に党本部に報告するという。
　党則や県連規約では、所属議員が刑事事件で逮捕された場合、除名か党員資格停止の処分とすると定められている。今回は「殺人容疑という重大な事犯であることも鑑みて」（宮下一郎・県連会長）、最も重い除名とした。今後、不起訴処分や無罪判決が出た場合は処分が取り消しとなる。
　宮下会長は「党所属の、しかも現職の県議が殺人容疑で逮捕されたことを本当に重く受け止めている。県連として大変皆様に心配をおかけしていることに申し訳なく感じている」と話した。
　来年4月には県議選を控える。丸山容疑者は3選を目指し、塩尻市選挙区での立候補を表明していた。県連として新たな候補を立てるかは現時点では白紙だという。
　宮下会長は「影響は計り知れない。選挙区ごとに候補の主張を通じて理解を得ていく。地道にやっていくしかない」と話した。
　丸山容疑者は昨年9月に塩尻市内の自宅兼事務所で妻の希美（のぞみ）さん（当時47）を窒息させて殺害した疑いがあり、先月28日に県警に逮捕された。県警の調べに「（事件時は）長野市にいた」などと容疑を否認しているという。今月20日に勾留期限を迎え、長野地検が起訴するかどうか判断する見通し。