【死体遺棄】和歌山県白浜町 生後間もない男児の遺体をホテルのごみ箱に遺棄 母親とみられる31歳女逮捕
【判決】宿泊施設に赤ちゃん遺体遺棄の罪 母親に有罪判決

１０日午後９時２０分ごろ、和歌山県白浜町の観光ホテル「湯快リゾートプレミアム南紀白浜温泉白浜彩朝楽」の男性従業員から、ホテルの敷地内のごみ箱で「新生児らしき遺体を発見した」と１１０番があった。

同日午後８時半ごろ、清掃員がごみ箱の中にある男児の遺体を見つけた。男児は服は着ておらず、布のようなものに包まれた状態で見つかった。目立った外傷はないという。

山田容疑者は今月10日、午後4時半頃から午後8時半頃までの間に、和歌山県白浜町のホテルに設置されたごみ箱に死体を遺棄した疑いがもたれています。
この事件は10日午後8時半頃、白浜町のホテルで清掃員が布に包まれた赤ちゃんの遺体を見つけたものです。

女湯の脱衣所にあるごみ箱から赤ちゃんが見つかったということです。

見つかった遺体は男の子で生まれて数時間から1日ほどとみられていて、司法解剖の結果、死因は窒息死だということです。
遺体には目立った外傷はなく、裸のまま布に包まれていて、警察は死体遺棄事件として調べていました。
山田容疑者は遺体で見つかった男の子の母親とみられるということです。
調べに対し、山田容疑者は容疑について認めています。

ことし９月、白浜町の宿泊施設で、生後まもない赤ちゃんの遺体を遺棄したとして死体遺棄の罪に問われた３１歳の母親に対し、和歌山地方裁判所田辺支部は懲役２年、執行猶予３年の判決を言い渡しました。
京都市南区の無職、山田桃子被告（３１）は、ことし９月、白浜町の宿泊施設で、生まれてまもない息子の遺体を浴場の脱衣所にあるごみ箱に遺棄したとして、死体遺棄の罪に問われました。
これまでの裁判で、被告は起訴された内容を認め、検察は懲役２年を求刑していました。
１日の判決で、和歌山地方裁判所田辺支部の姥迫浩司 裁判官は「不特定多数と知り合って妊娠し、具体的な展望はなかったものの、みずから育てたいとの思いから妊娠を疑う両親に事実を否定し続け、病院の受診や関係機関への相談もせずに漫然と臨月を迎えた。以前から計画していた旅行に出発し、誰にも気づかれることなく出産したが、男児はまもなく死亡した」と指摘しました。
そのうえで、「遺体を目の届くところから移動させたいとの思いから、ごみ箱に投棄した。犯行の経緯や動機は短絡的で無責任だ」と指摘する一方、「反省の態度を示している」として、懲役２年、執行猶予３年の判決を言い渡しました。