【殺人】岡山県井原市 74歳祖母と50歳叔母を金属バットで殴打し殺害か 事件後に自殺の25歳男を書類送検

岡山県井原市の住宅で女性２人の遺体が見つかった事件で、現場で血の付いた金属バットが見つかったことが２７日、岡山県警への取材で分かった。県警によると、２人は頭などに鈍器で殴られたような傷があり、県警は金属バットが凶器として使われた疑いがあるとみて殺人容疑で調べる。

遺体の１人は住人の安藤千園さん（５０）と判明。もう１人は同居の母親の宮本幸枝さん（７４）とみている。現場からは宮本さんが普段使用している乗用車がなくなっているほか、現場近くに住む宮本さんの長男の息子（２５）と連絡が取れておらず、県警は息子が何らかの事情を知っているとみて行方を追っている。

男は宮本さん方の西隣に住む長男夫婦の子ども。事件直後から連絡が取れなくなり、男の居室から血の付いたズボンが見つかったことなどから、事情を知っているとみて行方を追っていたが、大分県の橋から飛び降り自殺した。県警は現場の状況や遺留品の鑑定などから男を容疑者と特定した。
　書類送検容疑は9月26日午前8時半ごろ、祖母の宮本幸枝さん（74）、叔母の安藤千園さん（50）の頭部などを金属バットで複数回殴打し、殺害した疑い。
　事件は同日午後に発覚。幸枝さんらが血を流して倒れているのを帰宅した宮本さんが見つけ、洗面所には血の付いた金属バットが残されていた。男は午前8時40分ごろに現場を離れて車や新幹線などで大分県に向かい、午後3時45分ごろに橋から飛び降りるのを目撃されていた。