2015年の親族間・重大事件

2015年5月15日 愛知県一宮市

愛知・一宮市の集合住宅に男女5人の遺体、無理心中か

2015年5月15日、一宮市今伊勢町の集合住宅で、男性からの通報を受け警察官が部屋の中を確認したところ、布団の上で男女5人の遺体が見つかった。この部屋に住む30代の女性1人と10代の女性3人、10歳くらいの男児1人で、親子とみられる。遺体に目立った傷はなく、室内にバーベキューコンロが置かれ、中に灰が残っていることから、無理心中とみている。

一宮署によると、遺体はこの部屋に住む女性(35)のほか、長女(15)、次女(12)、三女(10)、長男(9)。

女性は14日夜、知人男性に「死にたい。子供を残すのが気がかり」などと自殺をほのめかす電話をしていたという。県警は司法解剖し、死因を調べる。

引用:日本経済新聞 2017/05/16

 

2015年5月26日 愛知県豊田市

民家全焼、3遺体 銃刀法違反容疑、65歳世帯主逮捕 愛知・豊田

2015年5月26日早朝、愛知県豊田市太田町細田で民家が全焼。焼け跡から3人の遺体が見つかった。火災発生直後、この家の世帯主、松井芳治容疑者(65)が近所に駆けつけ、119番通報を依頼。その後、愛知県警足助署は愛知県岡崎市内で、松井芳治容疑者が包丁2本を所持していたとして、銃刀法違反の容疑で逮捕した。この家には松井容疑者のほか、60代の妻と30代の娘、80代の義母が暮らしており、遺体はこの3人とみられる。

▼判決(2016年3月22日)

愛知県豊田市で昨年5月、妻と長女、義母を殺害し、自宅に放火して全焼させたなどとして、殺人と非現住建造物等放火などの罪に問われた無職、松井芳治被告(66)の裁判員裁判で、名古屋地裁岡崎支部(手崎政人裁判長)は2016年3月22日、懲役27年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

手崎裁判長は判決理由で「一家心中もやむを得ないほど深刻な経済状況にあったとは言えない」と指摘。自尊心から周囲に頼らず、無理心中を計画したと述べ、「世間体を重んじた動機はあまりにも短絡的。3人の命を奪った結果は極めて重大だ」と批判した。

情状面について、妻が約15年にわたり長女の就職あっせん名目で現金約8200万円をだまし取られ、その間長女が家に引きこもっていたことから将来を悲観したとし、「同情に値する」と述べた。

 

2015年7月14日 愛媛県八幡浜市

愛媛・乳児5遺体遺棄事件

2015年7月14日、愛媛県警は乳児の遺体を遺棄したとして同県八幡浜市の34歳女を死体遺棄容疑で逮捕した。容疑者は3日ごろ、乳児の遺体を自宅の押し入れに遺棄した疑い。周辺住民から、「おなかが大きくなったり小さくなったりする女性がいる」との通報があり発覚した。

愛媛県警は20日、容疑者の自宅から別の乳児の4遺体が見つかったと発表した。

▼判決(2016年1月15日)

2016年1月15日、松山地裁は、愛媛県八幡浜市で昨夏、乳児とみられる5遺体が見つかった事件の裁判員裁判で、このうち女児1人に対する殺人と死体遺棄の罪に問われた母親で住所不定、無職の若林映美被告(34)に対し、懲役7年(求刑・同8年)を言い渡した。日野浩一郎裁判長は「未来ある生命をあまりに軽視した犯行」とした。

若林被告の自宅敷地内からはその後、男女2遺体ずつが発見されたが、容疑不十分などで不起訴となった。日野裁判長は主文を言い渡した後「本件以外にも、自分がこれまでやってきたことを心にとめておいてほしい」と諭した。

詳細は→判決ダイジェスト(2016/1/15)

 

2015年8月4日 宮城県仙台市

仙台の住宅で母子3人の遺体 無理心中か

2015年8月4日、仙台市若林区伊在前通の会社員、佐藤一成さん(41)方で、妻と子供2人の計3人が死んでいるのを、仕事から帰宅した夫が見つけた。仙台南署によると、亡くなっていたのは、妻の直子さん(41)、小学校5年の長女の美羽(みう)ちゃん(10)、長男の優成(ゆうせい)ちゃん(3)。室内に荒らされた様子や侵入の痕跡がないことなどから、同署は無理心中の可能性があるとみて、死因などを調べている。同署によると、夫は直子さんの様子について「今年3月ごろから眠れないと悩んでいた」と話しているという。

▼判決

 

2015年9月26日 山梨県富士河口湖町

孫の高3男子逮捕=高齢夫婦殺害、容疑認める―山梨県警

2015年9月26日、山梨県富士河口湖町の民家で80代の夫婦が殺害された事件で、県警富士吉田署の捜査本部は28日、殺人容疑で孫の少年(18)を逮捕した。捜査本部によると、孫は「2人を刺した」と容疑を認めており、凶器とみられる複数の刃物も押収された。

逮捕された孫の少年は「祖父母に恨みがあった」と供述しているという。

▼判決(2016年11月1日)

2016年11月1日、甲府地裁で、山梨県富士河口湖町で昨年9月、80代の夫婦が自宅で刺殺された事件で、殺人罪に問われた孫の少年(19)に対する裁判員裁判の判決があった。

丸山哲巳裁判長は「2人の尊い命が失われた。その責任の重さは、少年法が定める有期刑の上限が相当だ」として、求刑通り懲役10年以上15年以下の不定期刑を言い渡した。

丸山哲巳裁判長は判決理由で、事前に変装用のマスクや着替えを用意するなど計画的と指摘。「(遺産目当てといった)動機は短絡的で自分勝手。孫に突然命を奪われた無念さは察するに余りある」と述べた。 弁護側は、家庭や進学の悩みで強いストレスがあり「行動を思いとどまる力が弱かった」と主張したが、丸山裁判長は「大きく考慮できない」と退けた。

引用:日本経済新聞 2016/11/02

2015年12月4日 神奈川県綾瀬市

神奈川県綾瀬市のアパートで親子無理心中か 包丁で刺され男2人死亡1人重体

2015年12月4日、神奈川県綾瀬市大上5で、アパートの住人だという男性から神奈川県警大和署に「父と兄を殺した。自分も死ぬ」と電話があり、警官が駆け付けたところ3人が腹部などから血を流して倒れているのを発見した。3人は、このアパートの住人とみられる60代の父親と40代と30代の兄弟とみられる。

▼判決(2018年3月1日)

2018年3月1日、横浜地裁で、無理心中を図り同居する父親と兄を殺害したとして殺人罪に問われた無職、木村哲夫被告(39)の裁判員裁判の判決公判があり、松田俊哉裁判長は懲役15年(求刑懲役20年)を言い渡した。

弁護側は、過去の薬物使用による影響で心神喪失状態だったとして、無罪を主張していたが、松田裁判長は、刑事責任能力が著しく減退していたが完全には失われておらず、心神耗弱状態だったと認定。判決理由で幻聴が影響したことを認める一方、遺書を作成したり、殺害後に警察に電話したりするなど「合理的な行動をしている」と指摘し、「無防備な被害者を襲った残忍な犯行だ」と述べた。

 

2015年12月14日 千葉県袖ヶ浦市

袖ケ浦・無理心中? 容疑者の近隣住民「妻病死で落ち込んでいた」

2015年12月16日、千葉県警木更津署は、自宅の浴室で練炭を燃やして娘2人を一酸化炭素中毒で死亡させたとして、千葉県袖ケ浦市野田の会社員の父親・天羽伸也容疑者(46)を、殺人の疑いで逮捕した。千葉県警木更津署によると、天羽伸也容疑者は娘2人と3人暮らしだった。

署員が駆けつけた際、娘2人が見つかった浴室の隣の脱衣場で天羽伸也容疑者が倒れており、一時意識不明の重体だった。千葉県警木更津署は、天羽伸也容疑者が無理心中を図った可能性があると見て調べている。

▼判決(2016年10月12日)

2016年10月12日、千葉地裁(松本圭史裁判長)は、千葉県袖ケ浦市の自宅で昨年12月、娘2人に「死のう」と持ち掛け、承諾を得た上で死なせたとして、承諾殺人罪に問われた天羽伸也被告(47)に、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

判決理由で松本裁判長は「娘2人の命を奪ったという結果は重大」と指摘。一方で当時、天羽容疑者は重度の鬱病を患っており心神耗弱だったとして「動機の形成に精神障害が大きく影響していた」と執行猶予を付けた理由を説明した。 公判で弁護側は自殺幇助罪の適用を求めたが、松本裁判長は「練炭の準備などを天羽被告のみが積極的に行った」として、承諾殺人罪が成立するとした。

引用:産経ニュース 2016/10/12

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Posted by 管理人