2017年の親族間・重大事件

2017年1月17日 東京都八王子市

民家で親子3人死亡、心中か

2017年1月17日、東京都八王子市上恩方町の住宅で「兄が首をつり、両親が倒れている」と男性(44)から119番通報があり、駆けつけた救急隊員らが男女3人の遺体を発見した。

首をつっていたのは、この家に住む職業不詳、佐藤岳志さん(48)。近くには、父親の吉男さん(75)と母親の和子さん(71)があおむけに倒れて死亡していた。吉男さん夫婦の首にはひものようなもので絞められた痕があり、2人の自宅からは遺書のようなものが見つかっていることから、警視庁高尾署は3人が心中を図った可能性があるとみて調べている。

 

2017年1月17日 愛媛県松山市

松山市の住宅に3遺体 建物に施錠、親子心中か 愛媛

2017年1月17日、松山市余戸東5丁目の住宅から70歳ぐらいの男女の遺体が見つかり、隣接する家屋でも、40歳くらいの男性の遺体が見つかった。住人の夫婦、長男と連絡が取れておらず、建物はいずれも施錠されていた。17日に親族から3人と連絡が取れないと警察に相談があり、松山東署員が住宅と家屋を訪れ、3人の遺体を発見した。

愛媛県警は心中の可能性もあるとみて、身元の特定を急ぎ、死因を詳しく調べている。

警察が身元の確認を進めた結果、住宅から見つかった男女の遺体は竹林さん(75)と妻の信子(71)さんで、隣接する建物で見つかった遺体は長男で県庁職員の誠さん(45)と確認されました。

警察によりますと、「竹林さんと今月12日以降連絡が取れない」という親族からの通報を受けて17日午後、警察官が住宅を訪問したところ、竹林さんが首をつった状態で見つかったほか、信子さんの首には絞められたようなあとがあり、誠さんの胸などには刺し傷があったということです。住宅の玄関の鍵はかけられ室内に荒らされた形跡はないということです。

警察は、現場の状況から無理心中をはかった可能性もあるとみて詳しい死因やいきさつなどを調べています。

引用:NHKニュース 2017/1/18

 

2017年2月14 日 三重県四日市市

母親殺害し物置に放置 容疑で高校生逮捕 三重県警

2017年2月14日、三重県四日市市の住宅で、父親(48)から「妻が死んでいる。息子が殺したかもしれない」と110番があり、駆け付けた捜査員が敷地内の物置で遺体を見つけた。自宅にいた長男の男子高校生(18)に事情を聴くと容疑を認めた。

三重県警は15日、母親を殺害し遺体を放置したとして、殺人と死体遺棄の疑いで男子高校生を逮捕した。

捜査1課などによると、少年が14日午前、2階の自室から1階のリビング兼台所へ下りたところ、母親から受験のことで小言を言われ、口論になった。少年がいったん自室へ戻り、昼過ぎに再度リビングへ行くと、母親と受験を巡って再び口論になり、台所にあったナイフで刺したと供述しているという。(略)現場となった自宅リビング兼台所の複数箇所に血痕の形跡が残っていたことから、県警は、首を刺された後も逃げようとする母親に少年が執拗(しつよう)に暴行を加えたとみている。

引用:朝日新聞

▼判決(2017年4月3日)

2017年4月3日、津家裁四日市支部は、三重県四日市市の自宅で母親=当時(47)=を刺殺し物置に遺体を隠したとして、殺人と死体遺棄の疑いで家裁送致された長男(19)を、初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

後藤真知子裁判長は決定理由で、大学受験の結果について怒りだした母親が、先にペティナイフを持ち出して首を絞めてきたことから、長男は身の危険を感じて刺したと認定。母親の首をいきなり絞めてから刺したとする検察側の主張を退けた上で、過剰防衛だと判断した。

母親の行為に誘発されたことなどから刑事処分以外の措置が相当とし、少年院において矯正教育を施して、十分な時間をかけて処遇を受けさせる必要があるとした。

引用:産経WEST 2017/04/03

 

2017年3月1日 静岡県静岡市

静岡で家族4人死亡 室内に刃物 無理心中か

2017年3月1日、静岡市葵区川合のマンションで、パート店員の女性(57)ら家族4人が血を流して倒れているのを、帰宅した女性の20代の娘が発見し110番した。静岡中央署によると、4人は女性と女性の娘(31)、その息子で中学生の男子生徒(13)、通報した20代の娘の息子で小学生の男子児童(8)で、4人とも死亡が確認された。

事件当時玄関のカギは施錠されており、室内から凶器とみられる刃物が発見された。通報した娘は「姉がやったのではないか」などと話しているといい、同署では無理心中を図った可能性もあるとみて調べている。

▼被疑者死亡のまま書類送致(2017年9月27日)

2017年9月27日、静岡中央署は、女性の長女=当時(31)=が3人を殺害した後に自殺したとして、長女を殺人の疑いで被疑者死亡のまま静岡地検に書類送致した。

 

2017年4月4日 埼玉県上尾市

アパートに3遺体、76歳母親と息子2人か 埼玉・上尾

2017年4月4日、埼玉県上尾市上のアパート1階の室内で、男女3人が遺体で発見された。管理人の親族が「住人と連絡が取れない」と埼玉県警上尾署に通報。同署によると、部屋は女性(76)とその長男(52)、次男(49)の3人が居住している。

遺体はそれぞれ目立った外傷や着衣の乱れはなく、玄関は施錠され部屋の中に何者かが立ち入り荒らした形跡はみられなかった。3人の遺体はそれぞれ腐敗の進み方が異なるという。同署は3遺体はこの家族とみて死因や詳しい経緯を調べている。

 

2017年6月6日 福岡県小郡市

【福岡・母子3人殺害】首に絞められた痕…殺人事件として捜査 「無理心中」一転 県警小郡署に捜査本部

2017年6月6日、福岡県小郡市小板井の住宅で、母子3人の遺体が発見された。福岡県警は7日、いずれも首に絞められたような痕があったことから、何者かに殺害された殺人事件と断定し、小郡署に捜査本部を設置した。

死亡したのは、無職 中田由紀子さん(38)、長男の小学4年、涼介くん(9)、長女の小学1年、実優さん(6)の3人。6日午前9時頃、近くに住む中田さんの姉が訪れて110番通報した。中田さんの夫は、6日午前6時45分頃に出勤した際には、3人とも就寝中だったと説明している。

県警は当初、由紀子さんの頭部に何かの燃えかすのようなものが付着していたことから、練炭による無理心中の疑いと説明していた。しかし、その後の司法解剖で由紀子さんの遺体から皮下出血の痕が見つかり、圧迫されたことによる窒息死の疑いがあることが判明。

6月8日、福岡県警は、外部から侵入された形跡がないことや、死亡推定時刻などから、夫で福岡県警通信指令課に所属する巡査部長の中田充容疑者(39)を、由紀子さんに対する殺害容疑で逮捕した。

福岡県小郡市の住宅で中田由紀子さん(38)と子供2人が殺害された事件で、由紀子さんの夫で逮捕された県警巡査部長の充容疑者(38)が「妻とは最近不仲だった」という趣旨の供述をしていることが9日、分かった。充容疑者は容疑を否認しており、県警は夫婦関係の悪化が事件の動機となった可能性もあるとみて調べている。

引用:産経WEST 2017/6/9

▼2018年2月21日、福岡県警は、妻への殺人罪で起訴された元警察官の中田被告が子供2人も殺害したとして、殺人で再逮捕した。捜査関係者によると、中田容疑者は「一切身に覚えがない」と3人殺害への関与を一貫して否認している。

▼判決

 

2017年7月4日 宮城県登米市

登米・自宅放火 発見時3遺体寄り添う 母親が子供助けに戻り犠牲か 宮城

2017年7月4日、宮城県登米市迫町佐沼の民家で母子とみられる3人の焼死体が見つかり、現住建造物等放火容疑で住人の会社員島谷嘉昭容疑者(40)が逮捕された。

島谷容疑者は4日未明、自宅2階の寝室の布団にライターで火を付けた疑い。焼け跡から妻の美由さん(31)と、長女真央ちゃん(3)、次男叶佑(きょうすけ)ちゃん(1)とみられる3人の焼死体が見つかった。

その後の捜査で、美由さんの遺体は子供の2遺体に寄り添うような形で発見されたことが分かった。また、美由さんが携帯電話から110番通報していたことも明らかになった。美由さんが通報後、子供を助けに戻った際に犠牲になった可能性もある。

捜査本部によると、平成27年8月、美由さんから、「夫が酒を飲み過ぎて口論になり、平手で頬をたたかれた」と佐沼署に相談があった。美由さんが立件を望まなかったため、同署が島谷容疑者を口頭で注意し、暴力をふるわない旨の誓約書を提出させた。

引用:産経ニュース 2017/7/6

2017年7月25日、仙台地検は、現住建造物等放火罪で、父親の会社員島谷嘉昭容疑者(40)を起訴した。捜査関係者によると、島谷被告は放火を認め「家族が死ぬと思った」と供述。地検と県警佐沼署捜査本部は殺人容疑での立件も視野に捜査していたが、殺意の立証は困難と判断したとみられる。

▼判決

宮城県登米市で、自宅に放火し妻と子供2人を焼死させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた無職、島谷嘉昭被告(41)の裁判員裁判で、仙台地裁は7日までに、懲役19年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

被告が現場でライターのオイルをまいたかどうかが争点だったが、加藤亮裁判長は判決理由で、専門家の分析や逮捕直前の被告の供述から「オイルを散布した」と認定。「何ら落ち度のない3人が焼死した。家庭への不満を背景とした突発的な犯行とみられる。飲酒の影響は否定できないが、思慮分別に欠けたというほかない」と指摘した。

引用:京都新聞 2018/6/6

 

2017年7月16日 兵庫県神戸市

【神戸5人殺傷】 殺人容疑で男の逮捕状請求へ、兵庫県警 神戸の5人死傷事件

2017年7月16日、神戸市北区有野町有野の無職南部達夫さん(83)方から110番があり、駆け付けた有馬署員が、玄関先で南部さん、1階の部屋で妻観雪さん(83)、南約40メートルの民家駐車場で住人の無職辻やゑ子さん(79)がいずれも血を流して倒れているのを発見。周辺で重症を負った女性2人見つかった。県警は、通報の約15分後、南部さん宅から約400メートル離れた有間神社で、刃物を持っていた南部さんの孫で無職竹島叶実(かなみ)容疑者を発見、銃刀法違反で現行犯逮捕した。

捜査関係者によると、竹島容疑者は7月16日早朝、北区有野町有野の自宅で、同居する祖母の南部観雪(みゆき)さん=当時(83)=を金属バットで殴り、包丁で背中を刺すなどして殺害。母親の竹島知子さん(52)も頭をバットや木材で殴り、重傷を負わせた疑いが持たれている。

竹島容疑者は祖父の南部達夫さん=同(83)=を含めた家族3人を襲った後、包丁とバットを持って自宅を飛び出し、2軒隣に住む辻やゑ子さん=同(79)=の首などを切って殺害。さらに、近所の前北(まえきた)操(みさお)さん(65)の頭などを切って重傷を負わせたとみられる。

県警は16日、現場近くの神社にいた竹島容疑者を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕。翌17日に南部さんへの殺人容疑で再逮捕した。竹島容疑者は事件後に神社に向かった理由について、「神社に行けばアイドルに会えるとお告げがあった」などと供述しているという。

引用:産経WEST 2017/8/6

被害にあった住民と竹島容疑者の間にトラブルは確認されていない。母知子さんも、家族内のトラブルなど事件につながる動機は「思い当たらない」と話している。

【その後の経過】

2017年9月1日 神戸地検は竹島容疑者について、鑑定留置を神戸地裁に請求し、認められた。地検によると、期間は9月1日~12月11日の約3カ月。専門家による精神鑑定を実施し、事件当時の刑事責任能力の有無を調べる。

2018年1月22日 神戸地検は竹島容疑者の鑑定留置を終えたことを明らかにした。地検は鑑定結果を踏まえ、2月5日までに起訴の可否を判断する。

2018年1月29日 神戸地検は竹島容疑者を再び鑑定留置することを神戸簡裁に請求し、認められた。期間は29日~4月19日の約3カ月。

2018年4月19日 神戸地検は竹島容疑者について、鑑定留置の期間が5月7日まで再び延長された、と発表した。今回が3度目の延長となる。

 

2017年7月23日 福岡県大野城市

車内と林に4遺体 男女と男児・女児、無理心中か 福岡

2017年7月23日、福岡県大野城市の大野城いこいの森水辺公園で、駐車場に止まっていた乗用車内で同県春日市の男性(23)と長女(4)、長男(1)の計3人が死亡しているのを警察官が発見した。付近の雑木林では妻(28)が首をつった状態で死亡していた。県警は無理心中の可能性があるとみて、状況を調べるとともに死因の特定を進めている。

夫と長女は窒息死、長男は刃物で傷つけられたことによる失血死だった。

▼容疑者死亡のまま、書類送検(2018年3月8日)

2018年3月8日、福岡県警は、夫と子ども2人を殺害したとして妻(当時28)を容疑者死亡のまま、殺人などの疑いで書類送検した。被害者のDNAや微物などの証拠から断定したという。

 

2017年8月8日 兵庫県西宮市

西宮の団地に母娘遺体 50代の長男が知人に連絡

2017年8月8日、兵庫県西宮市高須町の団地の一室で、住人の当麻弘美さん(83)と長女のリツ子さん(50)の遺体が見つかった。

3日後の11日、当麻さんの長男、竜也容疑者が神戸市東灘区内の山中の川で遺体で発見された。自殺の可能性があるという。

竜也容疑者と当麻さんは2人暮らしで、リツ子さんは県外から訪れて被害に遭った。竜也容疑者は事件直後、知人に電話で「母親と妹を殺してしまった。自分も死にたい」と連絡。施錠された自宅の鍵を遺体発見時に所持していたことなどから、県警は竜也容疑者の犯行とみて捜査を進めていた。

引用:iza 2017/12/1

▼容疑者死亡のまま書類送検(2017年12月4日)

兵庫県警捜査1課は、事件後に川で遺体で見つかった長男の竜也容疑者=当時(58)=を容疑者死亡のまま4日にも書類送検する方針を固めた。捜査関係者によると、竜也容疑者は、8月7日夜~翌8日朝、当麻さんの胸を包丁(刃渡り約15センチ)で刺して殺害したうえ、リツ子さんの頭を殴り、首を包丁で複数回刺して殺害した疑い。

2017年9月21日 静岡県静岡市

ゲーム注意され逆上か 父殺害容疑の高校生 静岡

2017年9月21日、静岡市葵区の自宅で、この家に住む女性から「息子が父親を刺した」と110番通報があった。父親(51)は、市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。

静岡中央署は、殺人未遂の疑いで息子の高校生(16)を現行犯逮捕した。捜査関係者によると、家人が「食事中に父親からゲームをやめるように注意された息子が、激高して刺した」などと話していたという。

▼判決(2017年11月6日)

2017年11月6日、静岡家裁は、静岡市内の自宅で今年9月、高校1年生の男子生徒(16)が父親=当時(51)=を刃物で刺し、殺害した事件で、少年を初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

山崎まさよ裁判長は「重大かつ悪質な事案」と指摘した上で、「家庭内の葛藤により生じた非行。少年に非行歴や社会での逸脱行動は全くなかった」とし少年院での矯正が適当とした。収容期間は「相当長期」。

引用:産経ニュース 2017/11/7

 

2017年10月6日 茨城県日立市

茨城・日立の6人死亡火災 逮捕の男、妻子6人殺害ほのめかす

2017年10月6日、30代の男が「自宅に火をつけてきた」と茨城県日立署に出頭した。同署によると、同県日立市田尻二丁目の県営上田沢アパート1階の一室が焼けていた。現場で男の妻(33)、長男(6)、次男(4)、三男(3)、四男(3)の計5人の死亡が確認され、長女(11)が意識不明で病院に運ばれたが、死亡した。

日立署は、出頭してきた自称会社員、小松博文容疑者(32)を逮捕した。逮捕容疑は、6日午前4時半ごろ、自宅で長女を殺害したとしている。捜査関係者によると、女児の体には鋭利な物とみられる刺し傷や切り傷があった。

10月26日、茨城県警は、長女への殺人容疑で逮捕した小松容疑者を、妻と残る子供4人への殺人と現住建造物等放火の疑いで再逮捕した。捜査関係者によると小松容疑者は「離婚話になり、妻が子供を連れて行くことが不満だった」「家族を殺した後、ガソリンをまいて火をつけた」と供述している。

司法解剖の結果、6人全員に刺し傷や切り傷があり、主な死因は刺し傷による失血と、放火による一酸化炭素中毒と判明した。

小松容疑者は平成26年に妻の恵さんと結婚。5人の子供たちとも仲良く遊ぶ姿が目撃されていた。勤務先の関係者も「まじめな働きぶりだった」という。 一方で、近所に住む60代の女性は、小松容疑者の駐車マナーをめぐり、「周辺住民とトラブルになることもあった」と打ち明ける。契約していない場所に駐車して、自治会が駐車禁止のステッカーを小松容疑者の車に貼ったこともあった。

引用:産経ニュース 2017/10/6

小松容疑者は、週刊文春(2018年2月15日号)「茨城妻子6人殺害 犯人が懺悔告白」や、新潮45(2018年4・5月号)「私はなぜ家族を殺めたのか」で、事件について語っている。容疑者によると、発端は妻の浮気を疑い問い詰めことで、妻からは「離婚したい」と告げられたという。容疑者は、「相手の男性と縁を切る」ことを条件に離婚に同意する。ところが翌日、妻が相手男性の自宅アパートの駐車場にいたことから、「2人で何か企んでいるんじゃないか」と猜疑心が膨らんでいき、凶行にいたったという。

▼判決

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Posted by 管理人