2016年の親族間・重大事件

2016年4月22日 静岡県浜松市

3人殺害認める供述 強い殺意か 浜松の一家殺傷

2016年4月22日未明、静岡県浜松市の池谷久勝さん(60)の自宅で3人が刃物で刺され死亡し、久勝さんが大けがをした。久勝さんが「長男が自分と家族を刃物で刺した」と通報。死亡したのは、祖母のまりさん(83)、母親の美沙子さん(62)、姉の絵吏さん(32)。

静岡県警は、長男の佳峰(よしたか)容疑者(31)を殺人未遂容疑で逮捕した。

▼2017年7月の初公判では、池谷佳峰被告が、仕事上の悩みを抱え、家族を殺して自分も死のうと考えていたことが明らかにされた。

 検察側は冒頭陳述で、池谷被告が仕事上の悩みを苦に家族を殺して自分も死のうと考え、仕事中の両親に帰宅時間を電話で確認した上で、自宅で寝ていた祖母と姉をまず殺害し、両親を待ち伏せしていたことなどを明らかにした。検察側によると、池谷被告は昨年3月ごろ、勤めていた磐田市の自動車部品製造会社で同僚が作業手順を守っていないことを上司に報告。これをきっかけに、同僚らから悪口を言われていると感じるようになり、4月13日と15日に上司に退職を申し出た。

しかし、退職を認めてもらえず、18日に休職となったことから、会社でのトラブルを家族に知られるくらいなら家族にも一緒に死んでもらおうと考えるようになり、20日にインターネットで刃渡り23センチのサバイバルナイフを購入。犯行前日の21日に自宅で父親の久勝さんと鉢合わせをした際に驚いた顔をされたことから、会社の上司が久勝さんに自身の悪口を伝えたと思い込み、職場の現状を家族に知られる前に殺害に踏み切ろうと犯行への決意を固めた。

引用:産経ニュース 2017/7/12

▼判決(2017年7月21日)

2017年7月21日、静岡地裁で、池谷佳峰(よしたか)被告(32)の判決公判があり、山田直之裁判長は、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 これまでの公判で弁護側は「会社でトラブルを抱え、事件当時、心神耗弱状態に陥っていた」などと主張し、被告人の責任能力の有無が焦点となっていた。山田裁判長は「池谷被告は妄想性障害を患っていたと認められるものの、犯行に直接の影響はなく、完全責任能力があった」と判断した。

引用:産経ニュース 2017/7/22

※池谷佳峰被告は、無期懲役を言い渡した静岡地裁浜松支部の裁判員裁判の判決を不服として控訴している。

 

2016年5月11日 埼玉県ときがわ町

小3女児と親子心中か 民家に3人の遺体、争った跡なく/ときがわ

2016年5月11日、埼玉県ときがわ町玉川の会社員、吉田正男さん(57)方で、3人が倒れているのを埼玉県警小川署員が発見した。3人は吉田さんと無職の妻(41)、小学3年の長女(8)とみられ、現場の状況などから同署は心中を図ったとみて捜査している。3人に目立った外傷は確認されず、床の上にはしちりんが数個置いてあり、中には燃えた練炭が残っていた。遺書は見つかっていない。

▼容疑者死亡のまま書類送検(2018年4月20日)

2018年4月20日、小川署は、無理心中を図って小学3年の長女を殺害したとして、殺人の疑いで、父親と母親をさいたま地検熊谷支部に容疑者死亡のまま書類送検した。2016年4月下旬ごろ、自宅寝室に置いた複数のしちりんで練炭を燃やし、長女を急性一酸化炭素中毒にして殺害した疑い。

 

2016年8月21日 群馬県みどり市

母親、6歳・1歳の兄弟と無理心中か 群馬、渡良瀬川の橋に軽乗用車と脚立

2016年8月21日午前5時20分ごろ、群馬県みどり市大間々町の渡良瀬川に架かる「はねたき橋」近くの駐車場に軽乗用車が止められ、橋中央付近に脚立があるのを近くに住むジョギング中の男性(57)が見つけ、110番通報した。県警桐生署によると、車の所有者は群馬県沼田市に住む36歳の女性で、女性と1歳と6歳の男の子2人が行方不明になっていることが分かった。橋の中央付近には脚立が置いてあり警察は、女性らがこの橋から飛び降りた可能性もあるとみて、周辺の捜索をしている。

▼判決

 

2016年8月22日 福岡県須恵町

民家に4児遺体、母逮捕 長女殺害容疑 思い込みとみられる110番も

2016年8月22日、福岡県須恵町の建設作業員男性(39)方で3~10歳の子ども4人の遺体が見つかり、県警は同日夜、長女に対する殺人容疑で母親(41)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認め、他の3人についても殺害した趣旨の供述をしているという。
遺体で見つかったのは、小学校5年の長男(10)、小学校1年の長女(6)と双子の次女(6)、三女(3)。4人は1階和室の布団の上で並んで死亡しており、いずれも首に絞められた痕があった。

 県警によると、父親は21日午後11時ごろ、1階洋室で次女と就寝。その際、母親と子どもたちはリビングでテレビゲームをしていたという。翌朝に起きた父親が遺体を発見し、110番した。母親は左手首を自ら包丁で切って軽傷を負っており、県警は無理心中を図ろうとしたとみている。
母親は19日と20日に、思い込みとみられる110番をするなど精神的に不安定になっていたという。県警や児童相談所には虐待に関する相談は寄せられていなかった。

引用:西日本新聞 2016/08/23

▼判決(2017年1月16日)

2017年1月16日、福岡地検は、福岡県須恵(すえ)町の住宅で2016月、3~10歳のきょうだい4人が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された母親(41)について、「心神喪失状態で、刑事責任能力はなかった」として不起訴処分にし、発表した。

母親は4人の首をケーブルなどで絞めて殺害したとして、殺人容疑で逮捕・送検された後、2016年9月26日から2017年1月10日まで刑事責任能力を調べるため鑑定留置されていた。地検は1月16日、心神喪失者医療観察法に基づき、適切な医療措置を求める審判を福岡地裁に申し立てた。母親は現在入院しているという。

 捜査関係者によると、母親は事件の数日前、「家に盗聴器が仕掛けられている」などと、思い込みとみられる内容の110番通報を2度していた。また調べに対し「ネットを見て、子どもも私も危害を加えられると感じた」「子どもも私も死なないといけない」と供述。地検は不起訴とした詳細な理由を明らかにしていないが、こうした供述内容や鑑定結果を踏まえ、刑事責任は問えないと判断したとみられる。

引用:朝日新聞デジタル 2017/1/16

 

2016年9月13日 千葉県酒々井市

千葉・酒々井のバラバラ遺体、殺人容疑で姉を再逮捕 「間違いない」

2016年9月13日、千葉県酒々井(しすい)町上本佐倉の住宅で、切断されてポリ袋に入った人の頭部などが見つかった。9月12日に、住民である竹内諒さん(21)のツイッターが約2週間更新されないことを心配した友人らが、自宅を訪ねたが、応対した姉が「弟はいない」と回答。不審に思った友人らが、110番通報した。

その後、諒さんの姉であるアルバイト店員、竹内愛美(えみ)容疑者(25)が死体損壊・遺棄容疑で逮捕された。千葉県警の調べに、「姉弟間でささいなことでトラブルになり殺してしまった」などと供述をしている。県警は殺人容疑での立件も視野に入れて捜査を進めている。

▼殺人や死体損壊・遺棄などの罪に問われた竹内愛美(えみ)被告(26)に対する千葉地裁の裁判員裁判は、2018年2月23日、検察側が懲役18年を求刑し、結審した。

 裁判で愛美被告は、弟の諒さん=当時(21)=の死体を損壊・遺棄したことについては概ね認めたものの、殺人罪については争う姿勢を示した。弁護側は、包丁を持つ諒さんが暴行する状況に危険を感じた愛美被告が、諒さんを包丁で刺し死なせてしまったもので、殺意はなかったとして正当防衛を主張していた。

殺人罪の適用をめぐり、弁護側と検察側が争う構図で展開した愛美被告の裁判員裁判。21、22両日には被告人質問が行われ、愛美被告自身の言葉で事件が語られた。

平成28年8月31日午後、自宅2階の諒さんの部屋で2人は口論になり、包丁を手に蹴る諒さんを別の包丁で「反射的に刺した」。詳細については覚えていないとしたが、「諒に声をかけても反応がないから、死んでいると思った。そこから記憶がなくて、気付いたらアルバイト先のスーパーのレジに立っていた」

引用:産経ニュース 2018/2/28

▼判決(2018年3月5日)

2018年3月5日、竹内愛美(えみ)被告(26)の裁判員裁判の判決が千葉地裁であり、高木順子裁判長は「殺意があったと断ずることはできない」と述べて殺人罪の成立を否定、傷害致死罪を適用して懲役10年(求刑・懲役18年)を言い渡した。

※検察側は控訴を見送ったが、被告側はこの判決を不服として控訴

 

2016年9月13日 北海道旭川市

娘が祖父母と騒音トラブルか 旭川アパート3人死亡

2016年9月13日、北海道旭川市神居の2階建てアパートで、1階玄関先で住人の女性(55)が血だらけで倒れて死亡しているのを夫が発見し、110番した。アパート2階の一室では女性の両親とみられる男女2人も血だらけで倒れており、死亡が確認された。 また、女性の30代の娘が両手首に刺し傷を負って重傷。

道警旭川中央署は5日、母親を殺害した疑いが強まったとして、長女(32)を殺人容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。警察によると、容疑者は、7月から複数回、同じ2階に住む祖父母と階段の上り下りなどの生活音を巡り、警察や福祉施設に相談していたという。

▼判決(2017年9月14日)

2017年9月14日、旭川地検は、母親と祖父母を殺害した女性(33)について、鑑定留置の結果、「当時は心神喪失の状態で、刑事責任能力を問えない」と判断し、不起訴処分にしたと発表した。旭川地検は同日、心神喪失者等医療観察法に基づく審判を申し立て、旭川地裁は治療の必要性などを判断するための鑑定入院を命じた。

 

2016年11月10日 埼玉県さいたま市

男子高校生死亡、母親殺害後に飛び降り自殺か

2016年11月10日、さいたま市大宮区大成町のマンション敷地内で、同市内の私立高1年の男子生徒(16)が死亡しているのを新聞配達員の男性(56)が発見し、119番通報した。埼玉県警大宮署員が現場から約200メートル離れた男子生徒の自宅を確認したところ、2階居間で母親のパート、鈴木瑞穂さん(46)が血を流して死亡しているのを発見した。鈴木さんの体には数カ所の刺し傷があり、県警は男子生徒が母親を殺害し、その後にマンションに移動して飛び降り自殺した可能性が高いとみて、詳しい状況や動機などを調べている。

 近隣住民によると、男子生徒の家庭は父親が単身赴任で2人暮らし。70代女性は「お母さんが見送りしている姿も見かけたし、特別仲が悪いようには見えなかった」と話した。

また、同級生らによると、男子生徒は9日に学校を休んでいた。最後に会った8日は普段通り授業の話などをして過ごしたという。同級生の一人は「皆に好かれるタイプで成績もよく、特に悩みやトラブルを抱えているようには見えなかった」と涙ぐんだ。

引用:産経ニュース 2016/11/10

▼判決

 

2016年11月17日 岐阜県岐阜市

岐阜・民家3遺体 夫婦と長男か 無理心中の可能性も

2016年11月17日、岐阜市茜部本郷の民家で、男性2人と女性1人の遺体を、岐阜県警岐阜南署員が発見した。この家に住む男性(73)と女性(71)の夫婦、長男(43)と連絡が取れないことから、県警は3人が病死や無理心中した可能性もあるとみて身元確認を進めている。

 同署によると、16日朝、男性の生活支援をしている市地域包括支援センターの職員(46)から「連絡がつかない」と同署交番に届け出があり、17日に署員が屋内に入った。3人とも死後しばらく経過し、うち2遺体は腐敗が進んでいた。市によると、職員は9月に介護保険の申請を男性に打診したが断られ、今月11日に訪ねた際も玄関が開かなかった。大家の男性(76)は「家賃の滞納が続き、賃貸契約も切れていた。何が起きたのか分からない」と話した。

引用:毎日新聞 2016/11/17

▼判決

 

2016年11月19日 島根県出雲市

車内や近くで男女3人死亡、無理心中か…島根

2016年11月19日、島根県出雲市大社町杵西の出雲大社近くの車の中で男女2人が座った状態、近くで男性が首を吊った状態で死亡しているのが見つかった。島根県警は無理心中と殺人事件の両面から捜査を行っているが、遺体発見時の状況から無理心中の可能性が高いという。県警の発表によると、3人は60~80代で、車の所有者の男性とは連絡がとれていない。

島根県出雲市で19日夜に親子3人の死亡が確認された事件で、乗用車内で見つかった樋口忠雄さん(65)の首に、ひもで絞められたような痕があったことが21日、県警への取材で分かった。母ナミ子さん(96)にも同様の痕があり、県警は近くで首をつっていた兄の明芳さん(69)が、2人を殺害後に自殺したとみて調べている。

県警によると、忠雄さんとナミ子さんの死因は首を絞められたことによる窒息死、明芳さんは首をつって自殺したと判明した。親族や知人らの話や現場の状況などから、明芳さんが心中を図った可能性があるとみている。

引用:共同通信 2016/12/12

▼判決

 

2016年12月18日 愛知県名古屋市

マンションで高齢夫婦ら3人死亡 練炭を燃やした跡

2016年12月18日、名古屋市昭和区山里町のマンションの一室で、住人の70代夫婦と40代の娘の計3人が死亡しているのを、愛知県警昭和署員が見つけた。

署によると、同日午後2時45分ごろ、「入院していた患者から『自ら死を選ぶ。昭和署に連絡してほしい』と書かれた手紙が届いた」との通報が愛知県内の病院からあった。そのため、患者の自宅であるマンションの一室に向かったところ、浴室で3人の遺体を発見した。浴室内には練炭を燃やした跡があり、3人は寄り添うように倒れていたという。目立った外傷はなく、署は3人が心中したとみて調べている。

引用:朝日新聞 2016/12/18

▼判決

 

2016年12月29日 愛知県名古屋市

子ども2人は窒息死 名古屋の無理心中

2016年12月29日、名古屋市の会社員、森川淳さん(41)宅で、妻(39)と長男(11)、次男(8)が遺体で見つかった。

愛知県警は30日、名古屋市の会社員(41)宅で29日に遺体で見つかった妻(39)と長男(11)、次男(8)のうち、子ども2人の死因は司法解剖の結果、首を絞められたことによる窒息死と発表した。遺書があり、県警は無理心中とみている。県警によると、2人は洋室で倒れ、妻は同じ部屋で首をつっていた。28日午前に外出した夫が翌29日午後に帰宅し3人の遺体を見つけたという。

引用:産経WEST 2016/12/30

▼判決

 

2016年12月31日 岡山県倉敷市

16歳高1男子生徒、母親を殴り刺し殺す 「口論となり殺そうと思った」 岡山・倉敷

2016年12月31日、岡山県警は、母親(44)を金づちで殴ったり包丁で刺したりして殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで、同県倉敷市の高校1年の男子生徒(16)を逮捕した。母親は搬送先の病院で死亡が確認され、県警は殺人容疑に切り替えて調べる。

発表によると、男子生徒は31日午前0時30分頃、自宅で母親の頭を金づちで数回殴り、包丁で腹や背中を数回刺して殺害しようとした疑い。調べに対し、男子生徒は「酔って帰ってきた母親と言い争いになった。洋服やカバンなどを投げつけられてもみ合いになり、殺そうと思った。今は口論の内容を言いたくない」と供述しているという。

引用:読売新聞 2016/12/31

 

家族を知る人の話などによると、幼い頃から兄弟が母親から蹴られる姿などが目撃されていた。
複数の知人によると、母親は夜間に仕事に出ており、兄は「ご飯を食べさせてくれない」「普通の環境に生まれたかった」とこぼしたこともあるという。父親の姿は以前からなく、「兄弟が施設にいた時期もある」と知人は話す。近所付き合いは乏しく、男性会社員(56)は「近くでこんなことが起きるなんて」と驚いた様子だった。

引用:毎日新聞 2016/12/31

▼判決(2017年2月15日)

2017年2月15日、岡山地裁は、高校1年の男子生徒(16)について、初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

倉敷市の自宅で母親=当時(44)=を包丁で刺すなどして殺害したとして、殺人の疑いで家裁送致された高校1年男子(16)について、岡山家裁は15日、初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

少年法は、故意に人を死亡させた16歳以上は原則、検察官送致(逆送)としているが、決定理由で小池覚子裁判官は「非行歴や学校生活の問題はなく、家庭環境に照らすと、一定の酌むべき事情がある」と指摘。「少年院での矯正教育で更生を図らせることが相当」とした。
事件の動機については「日ごろ母親に不満を抱いており、当日、飲酒して帰宅した母親とささいなことで口論となって突発的に非行に至った」と認定した。

引用:山陽新聞 2017/02/15