【虐待,遺棄】兵庫県神戸市 子供4人放置しパチンコ 30代両親逮捕、生後3ヵ月三男は死亡
【判決】乳幼児4人放置、両親に有罪判決 神戸地裁

　両容疑者は昨年11月26日午前10時45分～午後6時半ごろ、同区前池町2丁目の集合住宅で、5歳の男児、3歳の女児、1歳の男児、生後3カ月の男児の4人を放置して遺棄した疑いがある。

両容疑者は当時パチンコ店に行っており、帰宅後に男児が死亡しているのを見つけて119番通報。搬送先の病院から警察に連絡があったという。

子ども４人を集合住宅の一室におよそ８時間放置した疑いがもたれています。
　政宗ちゃんは放置されたあと、搬送先の病院で死亡が確認され、両親は当初、「家で寝ている間に政宗ちゃんが意識を失った」と話していましたが、防犯カメラには両親がパチンコ店に出入りする姿が写っていたということです。
　「夜中でもバタバタ、皆で２時や３時でも買い物行っていた。なんか静かやったんや、去年、警察が来た次の日から」（近隣住民）
　取り調べに両親は容疑を認めています。

　近所の住民：「泣き声は聞こえていた。夜の0時くらいでもけんかか怒られてか分からないけど」
　神戸市の担当課は23日に会見を開き、これまで20回以上の家庭訪問などを行っていたことを明らかにしました。また、三男が亡くなる直前に訪問した際には親子の様子に異常はないと判断していたということです。

パチンコ店の場所は、自宅から直線距離で約4.5km離れたJR神戸駅近く。警察によると、店員は「2人の姿をよく見た」と話しているという。
約8時間後、2人が自宅に戻った時にはすでに政宗ちゃんは冷たくなっていた。

過去には育児めぐり支援や指導も
この家族をめぐっては、3年前に長女が乳幼児検診を受けていなかったことから「育児に不十分な面がある」として神戸市が支援を行っていた。
しかし、2018年8月には…
通報者：
子どもが玄関の前にいて、「お父さんやお母さんはおらんの？」と聞いたら「いない」となったので…0歳くらいの赤ちゃんが玄関にいて、これは危ないなと思ったので警察に保護してもらった
その後、警察はネグレクト（育児放棄）として神戸市に通告。市は、高島容疑者らに指導を行い、須磨区の保健師が毎月家庭訪問をしていたという。

4人の子どものうち3人は無事で、現在行政が保護しているという。

　乳幼児4人を自宅に放置してパチスロをしに出掛けたとして、保護責任者遺棄の罪に問われた神戸市須磨区の高島伸也被告（36）と妻裕美被告（38）に神戸地裁は17日、「放置は長時間で危険性が高かった」としていずれも懲役2年、執行猶予4年（求刑懲役2年）の判決を言い渡した。
　事件を巡っては、4人のうち生後3カ月の三男政宗ちゃんが死亡。兵庫県警の捜査では死因は不明で、放置との因果関係は確認できなかった。
　松井修裁判官は判決理由で「動機にくむべきものはない。実子を保護する責任がある者として非常識だ」と指摘。一方、2人が反省しているとして執行猶予を付けた。