【死体遺棄】大阪市中央区 駐車場に女児の遺体、紙袋に入った状態で見つかる 28歳母親逮捕
【判決】赤ちゃんの遺体遺棄 28歳母親に執行猶予付き有罪判決

15日午後11時45分ごろ、大阪市中央区日本橋2のコインパーキングで、「駐車場にかばんが放置され、嫌な臭いがする」と利用者の男性から110番があった。警察官が現場にあった手提げの紙袋を確認したところ、ビニール袋に包まれた乳児の遺体を発見した。司法解剖の結果、乳児は女の子だったことが判明。大阪府警南署は死体遺棄事件として捜査を始めた。

女児は身長約40センチで裸だった。16日の司法解剖で詳しい死因は分からなかったが、4月ごろに亡くなった可能性が高いこともわかった。妊娠8カ月ごろの早産だったとみられ、紙袋の中にはへその緒も入っていた。
　駐車場は約40台が止められる広さがあり、紙袋は空いていた北側の駐車スペースに放置されていた。

吉田容疑者は女児の母親とみられ、「４月に赤ちゃんを産んで、袋に詰めてホテルを転々としていた」と供述し、容疑を大筋で認めているという。府警は死亡の経緯についても調べる。
逮捕容疑は６月１５～１６日、大阪市中央区日本橋の駐車場で、女児の遺体をポリ袋などに入れて遺棄したとしている。女児は身長約４０センチでへその緒がついた状態で腐敗が進んでいた。

遺体が入った袋に大阪市内の小売店のレシートが入っており、現場周辺やこの店の防犯カメラの映像などから吉田容疑者が浮上。市内のホテルに宿泊していることが２８日に発覚し、事情を聴いたところ遺棄を認めたという。

ことし６月、大阪・中央区の駐車場に設置されたコインロッカーに生後まもない娘の遺体を遺棄した罪に問われた無職の２８歳の母親に対し、大阪地方裁判所は「２か月近く、遺体をホテルやコインロッカーに置くことを漫然と繰り返した」などと指摘し、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
住所不定、無職の吉田絵里佳被告（２８）はことし６月、大阪・中央区の駐車場に設置されたコインロッカーに、生後まもない娘の遺体を遺棄したとして、死体遺棄の罪に問われました。
吉田被告はこれまでの裁判で、起訴された内容を認めたうえで、「売春による望まない妊娠だった。赤ちゃんに申し訳ない」などと述べていました。
２６日の判決で、大阪地方裁判所の高橋里奈 裁判官は「赤ちゃんの遺体を宿泊先のホテルに置いたりコインロッカーに入れたりすることを２か月弱の間、漫然と繰り返していて、くむべき事情はとぼしい。コインロッカーは遺体の置き場所として相当でないのは明らかで、遺体を敬う感情を害するものだ」と指摘しました。
そのうえで、「後悔の気持ちを述べ、生活を立て直す意欲を示している」などとして、懲役１年６か月、執行猶予３年を言い渡しました。