【無理心中,殺人】熊本市北区 44歳娘を殺害し70代父親自殺か 山中に止まった乗用車内で遺体発見
(続報)娘の将来を悲観する父親のメモが複数枚見つかる 父親を容疑者死亡のまま書類送検

２９日午後７時ごろ、熊本市に住む７０代の女性から「夫と娘の行方がわからない」と警察に届け出がありました。
警察が捜索したところ、午後１１時４０分ごろ、熊本市北区植木町の山の中で、この夫が所有する乗用車が見つかり、助手席で４４歳の女性が死亡していました。
警察によりますと、女性の首には絞められたようなあとがあったということです。
さらに５０メートルほど離れた場所で、７０代の男性が首をつった状態で死亡しているのが見つかりました。
警察が身元の確認を進めたところ、女性は男性の娘とみられ、現場に争ったようなあとがなかったことから警察は、父親が娘を殺害したあと自殺し、心中を図った可能性があるとみて、調べています。

乗用車は父親の所有で、エンジンがかかった状態だった。女性に争ったような跡はなかった。署は現場の状況などから、父親と女性との心中か、父親が女性の首を絞めて殺害した後に自殺した無理心中の可能性もあるとみて、2人の遺体を司法解剖して経緯を調べる。

　女性と両親は別に住んでおり、女性は29日午前、母親とLINE（ライン）でやりとりしていた。遺書は見つかっていないという。

去年（2023年）8月に熊本市の山中で見つかった男女の遺体について、警察は父親が娘を殺害したあとに自殺したとして、容疑者死亡のまま書類送検しました。
殺人の疑いで書類送検されたのは、熊本市中央区に住む当時76歳の父親です。
警察によりますと父親は去年8月、熊本市北区植木町（うえきまち）の山の中で当時44歳の長女の首をロープで絞めて殺害した疑いが持たれています。
長女の遺体は、父親の乗用車の助手席で見つかり、父親は約30m離れた場所で死亡していました。
死亡した原因は、いずれも窒息とみられています。
警察は捜査の結果、乗用車や自宅などから長女の将来を悲観する父親のメモが複数枚見つかり、現場に第三者が介入した形跡がなかったことなどから、父親による犯行と判断したとしています。