【殺人】兵庫県伊丹市 49歳妻の首絞め殺害 67歳夫逮捕,以前から夫婦トラブルで警察に相談
(続報)嘱託殺人罪に問われた夫「最後に楽を」18歳下の妻に「あなたに先立たれると孤独」と言われ、首にロープを…
【判決】殺害、妻に強く依頼され「同情の余地あり」嘱託殺人罪に問われた夫に猶予刑

容疑を認めているという。

　逮捕容疑は５日午後４時５０分ごろ、自宅１階の寝室で妻（４９）の首をロープのようなもので絞めて殺害したとしている。
　同署にはこれまで武田容疑者と妻の双方から計３回、夫婦間のトラブルで相談があった

武田容疑者から連絡を受けた妻のいとこが同署に通報。駆けつけた署員が、寝室のベッドで死亡している妻を見つけ、武田容疑者が犯行を認めたため、殺人容疑で緊急逮捕した。

　妻の首を絞めて殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた夫（67）の初公判が19日、神戸地裁で開かれ「間違いありません」と起訴状の内容を認めた。検察側は懲役4年を求刑、弁護側は刑の執行を猶予するよう求め、即日結審した。

　検察側は冒頭陳述で、被害者である妻が持病の影響で精神的に不安定になり、夫に繰り返し「死にたい」と訴えるようになった。夫婦には18歳の年齢差（事件当時）があり、妻に日頃から「あなたに先立たれたら、私は天涯孤独になる」と言われ、犯行時には「私がいま死ななかったら20年、30年後悔する」と強く訴えたので「せめて最後に、妻の願いを聞いてやりたい、楽にしてやりたい」と思い、ロープで妻の首を絞めたと指摘した。被告人質問で夫は「家内には申し訳ないと思っている。安らかに眠ってほしい」と反省の気持ちを述べた。

　伊丹市の自宅で2020年8月、妻（当時49）に頼まれ首を絞めて殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた夫（68）に、神戸地裁は9日、「同情の余地がある」として懲役３年、執行猶予５年（求刑・懲役４年）の判決を言い渡した。

　神戸地裁は判決で「妻の頼みに応じたのは短絡的だが、妻は身体的な病気を抱えて介護を受け、精神疾患もあった。被告の18歳の年下（事件当時）で、長年、将来は天涯孤独になると悲観し苦しんでいた。事件前日に妻自身が遺書を書くなど、強く殺害を依頼した」と執行猶予とした理由を述べた。