【介護,無理心中】福岡市西区 すい臓がんの息子、98歳母親の首絞め首つり自殺か「母親を連れて行きます」

「母より先に死ねない」。近所の人にそう話していたということです。

２日午後、福岡市西区小戸の住宅で「ここ１ヵ月間異臭がする。隣人を見かけない」と近所の人から管理する不動産会社に連絡がありました。警察などが駆けつけると家の別々の部屋から男女２人の遺体が見つかりました。

遺体は腐敗が進み、２人は少なくとも１ヶ月前に死亡していたとみられています。

居間には「ご迷惑をおかけします。母親を連れていきます」という走り書きのメモが残されていました。近所の人は「先月の回覧板に名前がなくて心配していた。おとなしい親子で母親想いの息子だった。母より先に死ねないといっていた」などと話していました。
警察のこれまでの調べで、息子はすい臓がんを患い病院にかかっていたことがわかっています。
警察は病気で将来を悲観した息子が、高齢の母親を置き去りに出来ないとして無理心中を図った可能性があるとみて調べています。

介護疲れを伺わせる遺書が室内に残されていたことが警察への取材でわかりました。

近所の人によりますと、息子は病気を患っていたほか、母親は寝たきりの状態だったということで、警察は、介護疲れの果てに無理心中を図った疑いもあるとみて、詳しい状況を調べています。