【無理心中？】静岡県富士宮市 病院で寝たきりの72歳妻と40歳長女を刺殺し、73歳夫が自殺か

　また富士宮署は２８日、ちづ子さんと聖子さんの死因について、胸を刺されたことによる失血死だったと発表した。
　捜査関係者によると、聖子さんはこの病院に十数年前から入院。ちづ子さんと男が介護しており、半年ほど前からちづ子さんも入院し始めたという。男は２本の刃物を持参し、犯行に及んだといい、ちづ子...

妻と長女はいずれも寝たきりで意思疎通ができる状態でなかったことが28日、関係者への取材で分かった。静岡県警は男を殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検することを視野に、当時の状況と事件に至った経緯を調べている。
　関係者によると、妻（72）と長女（40）はいずれも脳卒中だったとみられる。長女は十数年前から、妻は半年ほど前から入院していた。
　県警は28日、妻と長女の遺体を司法解剖し、死因はいずれも胸を刺されたことによる失血死だったと発表した。県警によると、2人の遺体から抵抗する際にできる防御創は見つかっていない。凶器には包丁のような刃物が複数本使われたとみられる。
　2人は同じ病棟の3階で別々の部屋に入院していて、2人はそれぞれベッドの上で心肺停止の状態で発見され、男は妻のベッドの脇で血を流していたという。男は2日に一度ほどの頻度で面会に訪れていた。事件が起きた27日午後2時過ぎ、男がナースステーションで受け付けを済ませていたことが確認されている。
　県警は28日までに、病院内で現場検証を行った。今後は男の遺体を司法解剖するほか、自宅の家宅捜索も視野に捜査を進める。

静岡県富士宮市の病院で患者２人が刺され死亡した事件で、同県富士市久沢、無職、斉藤謙一容疑者（７３）＝死亡＝が、２人を別々の刃物を使用して殺害した疑いがあることが２８日、県警への取材で分かった。県警は刃物の入手経路などを調べている。
県警によると、２人は斉藤容疑者の妻（７２）と長女（４０）で、同じフロアの別部屋に入院していた。長女の後に妻が襲われ、その後に斉藤容疑者が自らを刺して死亡したとみられる。斉藤容疑者と長女はそれぞれ、刃物が刺さった状態で発見された。
県警は斉藤容疑者が長女を刺した後、別の刃物を使用して妻を殺害した疑いがあるとみて経緯を調べる。