【殺人未遂】岡山県美作市 就寝中の39歳長男の頭をバールで殴る 72歳父親逮捕...後日、共犯で65歳母親も逮捕
【判決】元町長夫婦が長男をバールで殴る殺人未遂事件 2人に執行猶予付きの判決

西村容疑者は、25日午前2時ごろ美作市梶並の住宅で就寝中だった39歳の長男の頭部を、長さ約60センチのバールで殴打するなどして殺害しようとした疑いが持たれています。長男は頭部を骨折する大けがを負いました。

室内からは包丁も見つかり、「息子を殺して自分も死ぬつもりだった」と容疑を認めている。家族間のトラブルの有無など詳しい動機を調べている。
　長男が取り押さえ、「寝ていたところを襲われた」と110番した。住宅は移住希望者らが一定期間暮らしを体験する美作市の「お試し住宅」。長男は母親（65）とともに6月上旬に入居していた。

25日未明、美作市の住宅で、父親が就寝中の長男の頭をバールで殴るなどして殺害しようとした殺人未遂事件で、共犯者として長男の母親がきょう（30日）逮捕されました。
逮捕されたのは、京都府笠置町の無職・西村信代容疑者（65）です。西村容疑者は、夫ですでに逮捕されている西村典夫容疑者と共謀し、就寝中だった長男（39）の頭をバールで殴り、包丁で刺して殺害しようとした疑いです。
警察は、25日に典夫容疑者を現行犯逮捕し捜査し、信代容疑者を共犯と特定したため逮捕したものです。

岡山県美作市で去年6月、長男の頭をバールで殴り、殺人未遂の罪に問われている、京都府笠置町の元町長と妻の裁判員裁判で、岡山地裁は2人に執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、京都府笠置町の元町長・西村典夫被告と、妻の信代被告です。
起訴状によりますと、2人は共謀して去年6月、美作市の住宅で就寝中の長男の頭をバールで数回殴り、殺害しようとした罪に問われています。長男は、頭がい骨を骨折するなどのけがをしました。
きょう（26日）の判決公判で、岡山地裁の倉成章裁判長は、「被害者は身体的苦痛のほか精神的な苦痛も受けている」とした一方で、「2人は、被害者から長年にわたり暴言や暴力を受け、とりわけ信代被告は何度も自殺を迫られることがあった。
犯行に至った経緯には同情の余地が十分にある」などとして、懲役4年の求刑に対して、典夫被告に懲役3年・執行猶予4年、信代被告に懲役2年6か月・執行猶予4年の判決を言い渡しました。
弁護側は、控訴しない方針だということです。