【無理心中,介護殺人】岡山市東区 70代高齢夫婦の遺体見つかる 無理心中か...訪問した46歳長男から110番通報
(続報)妻殺害容疑で男性を書類送検 岡山東署、容疑者死亡のまま

　女性は1階ダイニングの椅子に座り、男性は浴室付近に倒れていた。

男性は2人暮らし。夫婦ともに体調を崩し、男性は8月21日まで、妻は今月11日まで岡山市内の病院に別々に入院していた。この日、長男夫婦が朝食を差し入れるために訪れたという。男性のそばに刃物が落ちていた。
　近所の男性（73）は「以前は、男性が足の不自由な奥さんを支えるようにして散歩する様子を時折見かけていた。仲の良い夫婦だった。何があったのだろう…」と声を落とした。

　岡山市東区鉄の民家で９月、無理心中とみられる夫婦の遺体が見つかった事件で、岡山東署は２日、殺人の疑いで、住人の男性＝当時（７２）＝を容疑者死亡のまま書類送検した。
　書類送検容疑は９月１２日午前５時ごろ、自宅のダイニングで妻＝当時（７２）＝の首を包丁で切るなどして殺害した疑い。
　岡山県警によると、男性はその後、浴室で自分の首を切るなどして自殺した。男性には病気があり、妻も介護状態だったことから、将来を悲観した可能性があるという。