【死体遺棄】愛知県名古屋市 ホテルに乳児の遺体を遺棄 20代男女逮捕「お金なくどうしたら…」
【判決】赤ちゃんの遺体をホテルに遺棄 両親に執行猶予つき有罪判決

乳児は自分たちの子どもだとし、「（育てていく）お金がなくて、どうすればいいか分からなかった」と容疑を認めている。
　逮捕容疑は共謀して7月ごろ、名古屋市中区のホテル「名鉄イン名古屋錦」に乳児の遺体を遺棄した疑い。
　遺体は9月8日、布にくるまれ袋に入った状態で、2人が宿泊していた部屋の天井裏からつながる配管スペースで、ホテルの従業員が見つけた。

　2人は2月上旬から家出しており、ホテルには7月下旬までの約2カ月間、宿泊していたという。遺体の司法解剖によると、妊娠9カ月前後に成長した女児で、死後1～3カ月が経過していたとみられる。署は女児が亡くなった経緯を調べる。
　ホテルの過去の宿泊者などを調べたところ、2人の存在が浮上。13日夜に署員がホテル近くで2人を見つけたという。

ことし７月、名古屋市中心部のホテルで生後まもない赤ちゃんの遺体を遺棄した罪に問われた２０代の両親について、名古屋地方裁判所は「身勝手かつ無責任で、死者に対する尊厳を害した」などと指摘して、２人に執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
いずれも住居不定の無職、石橋結斗被告（２２）と飯田果名美被告（２１）はことし７月、宿泊していた名古屋市中区のホテルの１室で、２人の間に生まれた生後まもない女の赤ちゃんの遺体を浴室の天井裏に隠したとして、死体遺棄の罪に問われました。
１２月２７日の判決で名古屋地方裁判所の宮本聡裁判官は「家族に妊娠を知られたくなくて病院に行かずにホテルで出産した。赤ちゃんの死亡が発覚したら自分たちが殺したと疑われると考え、遺体を遺棄しており、身勝手で無責任だ。赤ちゃんの遺体は袋に入れられるなどしておよそ２か月間、発見されておらず、死者に対する尊厳を害した」などと指摘しました。
一方で「２人とも２０代前半と若く反省の態度を示している」などとして、２人に懲役１年６か月、執行猶予３年の判決を言い渡しました。