【虐待,傷害】佐賀県鳥栖市 生後1ヶ月長男を床に叩きつけ頭蓋骨骨折の重症 28歳父親逮捕
【判決】生後間もない長男をたたきつけ大けが 父に有罪判決

寺崎容疑者は「私がしたことに間違いありません」と話しているという。
　発表によると、寺崎容疑者は６日午前３時５分ごろ、鳥栖市内の自宅アパートで長男をリビングの床にたたきつけ、頭蓋骨（ずがいこつ）骨折と急性硬膜下血腫の重傷を負わせた疑いがある。県警は動機などを調べている。
　長男は同日午前８時ごろ、寺崎容疑者に車で福岡県内の病院に運ばれ、集中治療室に入ったという。
　寺崎容疑者は２０代の妻と長女（２）、長男の４人暮らし。佐賀県中央児童相談所によると、７日に病院から「虐待の疑いがある」と連絡があり、寺崎容疑者から話を聞き、８日に県警に伝えた。これまで同所への相談はなかったという。

長男は暴行からおよそ５時間後に、寺崎容疑者と母親に連れられ福岡県内の病院を受診しましたが、頭の骨を折る大けがをしたほか、頭に強い衝撃を受けたときに起きる急性硬膜下血腫と診断されたことから、不審に思った病院が児童相談所を通じて警察に通報しました。
警察によりますと、長男は頭以外にケガはなく、これまでに、家族や周囲の人からの相談や通報もなかったほか、一緒に暮らす２歳の長女にも目立った傷はないということです。
警察の調べに対して寺崎容疑者は、「床にたたきつける暴行を加えてけがを負わせたことは間違いありません」と容疑を認めているということで、警察では暴行に至った経緯や日常的に虐待が行われていなかったかなど、当時の状況を詳しく調べることにしています。

去年１０月，自宅で寝ていた際に夜泣きした生後およそ１カ月の長男を抱え上げ，床にたたきつけて頭がい骨を折るなどの大けがをさせた罪に問われた介護士の父親（２８）に対する判決で，今泉裕登裁判長は，懲役２年６カ月，執行猶予４年の判決を言い渡した。同裁判長は「行為は非常に危険で，長男は命の危険を伴うけがをして後遺障害が残る可能性もあり，結果は重大である」と指摘。一方で「積極的に育児に関わっていた被告人が，長男が泣き止まないいら立ちなどから，突発的，衝動的に行ったもの」で，「日常的に子どもを虐待する中で起きた事案とは異なる」と判断した。