【無理心中？,介護殺人】岡山市南区 川に女性2人が転落 88歳母親死亡 62歳娘を殺人の疑いで逮捕
【判決】88歳の母親殺害 娘に懲役3年6か月の実刑判決

丸山容疑者は、２３日午後８時頃から２４日午前７時１０分頃までの間に、同居する母親の田村千枝子さん（８８）を何らかの方法で殺害した疑いです。
２４日の朝、自宅に２人がいないことに気付いた丸山容疑者の夫（６３）が、近くの鴨川に浮かんでいる２人を発見し、１１９番通報しました。
田村さんは、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、まもなく、死亡しました。
丸山容疑者も病院に運ばれ治療を受けていましたが、警察が、家族などからの聞き込み捜査で犯行を特定し、逮捕したもので、取り調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察は、無理心中の可能性も視野に入れ、犯行の経緯や動機などを慎重に調べています。

自宅で介護していた８８歳の母親を、殺害した罪に問われた６３歳の娘に対し、岡山地方裁判所は懲役３年６か月の実刑判決を言い渡しました。
岡山市南区の丸山里香被告（６３）は、ことし３月２４日の未明、同居していた当時８８歳の母親を、両手で抱えて自宅近くの川の中に入り、水に顔をつけて溺れさせ殺害したとして、殺人の罪に問われていました。
１６日の判決で、岡山地方裁判所の倉成章裁判長は、被告が長年にわたり介護を献身的に続け、同情の余地があるなどとしながらも「家族やケアマネージャーに相談するなどの手段をとることができたにもかかわらず、ひと言も相談しなかったことは自己中心的と言わざるをえない」と指摘し、検察の懲役６年の求刑に対し、懲役３年６か月の実刑判決を言い渡しました。
判決の後、被告の弁護士は控訴するかについて「被告と相談して決めたい」と述べました。